兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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脳腸相関

2021年09月09日 | 病気

最近は時期的に稲刈り前だったり、町ぐるみ検診前だったりがあるからでしょうか。

ワクチン接種時間以外は比較的待ち時間なく、診察を受けていただける日が多いように思います。

 

そんな中、昨日は数名、お腹の調子が悪い(この地域の言い方では下痢のことを お腹が通る と言うそうです)人が多く、今日の記事を書いてみます。

おひとりの方がストレスかな?

もうずっと下痢 ストレスだと思う とおっしゃっていました。

 

 

どのような組織がどんな動作を行うか司令塔の役割をしているのが脳です。

けれども、腸も独自のネットワークを通じて脳に影響を与えていて、「第二の脳」と呼ばれています。行きたくない場所に行くときや、何か嫌なことをしなくてはならないときにお腹が痛くなったことはありませんか。自分が嫌だと感じるときに、お腹が痛くなるのは、脳のストレスが腸に伝わって不調になると考えられています。

 

その逆に慢性の便秘や下痢で具合を崩していることで、ストレスを感じてメンタルの調子が悪くなることもあります。これが タイトルにある脳腸相関(のうちょうそうかん)です。脳と腸は自律神経系を通じて相互につながっています。

 

脳腸相関の代表的な疾患は「過敏性腸症候群」です。

これは頻繁に下痢をする、便意がある、おならが出るといった症状が現れるものです。これらのために、不安がつのったり、外出を避けたり、引きこもりなどの精神的に行動が制限される場合も少なくありません。

なかなか人に話しづらいかもしれませんが、消化器内科や心療内科で治療を受け改善する疾患です。

 

心と体は繋がっています。

症状の裏に何があるのか心身両面を見つめることも必要ですね。




 

 

 


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