豊島ミホ、デビュー作品。★★☆☆☆
ゆるしてちょうだい、だってあたし十八歳。発情期なんでございます・・・。
第一回「女による女のためのR-18文学賞」を受賞した『青空チェリー』。
戦時下、「教授」と「ダーリン」の間で揺れる心を描いた『ハニィ、空が灼けているよ。』。
そして文庫書き下ろし『誓いじゃないけど僕は思った』。
明るい顔して泣きそな気持ちがせつない、女の子のための三つのストーリー。
(表紙裏の紹介文・原文のまま)
著者本人のあとがきによると、文庫化にあたり、大きく手を加えたとのこと。
う~ん。それでも、ついていけない。
『ハニィ、空が灼けてるよ。』登場人物は、みんな好き。
でも、彼らが体験している日々が、わからない。
この設定でなくても、せつない気持ちは描けるのでは・・と思ってしまう。
『青空チェリー』あまりの妄想に、ついていけない。なんなんだ、この世界。
圧倒的に読者の支持を得たなんて、ホント?・・と思ってしまう。
『誓いじゃないけど僕は思った』男の子が主人公のはなし。
中学時代に好きだった人を思い続ける、その気持ちはわかるけど、彼女とのエピソードに共感できなかった。
~そんなわけで、今回は★がふたつ。
次なる作品に、期待してます。