奥田英朗、二作目。★★★☆☆
「いらっしゃーい」伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。
そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、妄想癖・・・訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か?
(裏表紙の紹介文より)
これって、直木賞受賞の『空中ブランコ』につながる、伊良部のデビュー作なんだね。
『空中ブランコ』って、確か阿部寛が伊良部を演じていたような・・。
色白の太った医者なの、ほんとうは。なんかイメージが違いすぎる
でも、ぶっ飛んでるところは、似てるかな。
欲望の赴くままに行動し、わめいて、笑って。
まるでこどものようだと、患者にはあきれられる伊良部。
しかし、いつの間にか、伊良部のペースに巻き込まれた患者たちは、心の平和を取り戻していくのだった。
伊良部、恐るべし。やっぱり、名医なのかもしれない。
五つある短編の中で、ケータイ中毒の高校二年生・津田雄太の話「フレンズ」が一番好きでした。
『空中ブランコ』と、『町長選挙』も読んでみたいです
おまけの話:『空中ブランコ』がテレビで放送されたとき、ちゃんとみてなかったので、色っぽい看護士のお姉さん・マユミを演じたのが、誰なのか~とても知りたいです。
どなたか、ご存知だったら教えてください。