アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

中性子星の謎 ⑵

2023-12-05 12:18:04 | 理論物理学 素粒子


 中性子星のジェットはコロナとして観測される。通常は、コロナを直接観測することはできないので、光の偏光を観測してコロナの状態を推測することになる。

 中性子星は、大まかに二種類に分類されており、強い磁気を帯びているものと、回転エネルギーを消耗して休眠するものがあると考えられている。

 二種類の中性子星の状態は、同じ中性子星の違った側面を観測していると考えられる。通常はダイナモ効果によって、強い磁場やコロナが発生することになるが、検証の結果は中性子星のコロナはジェットを取り囲むようには発展していないことが分かっている。

 理論はダイナモ効果を基礎にしており、偏光を観測した検証と整合性があれば実証されたことになる。しかし、天文観測からは別の結論が導かれているので、中性子星の磁場の発生源は別にもあると考える必要がありそうだ。

 太陽を例に考えれば、太陽にも二種類の磁場が存在している。太陽には自転によって生じている比較的に弱い磁場と、黒点に現れる強い磁場がある。本来のダイナモ効果から推測すれば、太陽の磁場は、自転による弱い磁場が全体に張り巡らされている筈ですが、黒点から放出される磁場は太陽ダイナモ効果が累積された状態として、かなり無茶な説明が必要になっている。

 中性子星にも二種類の磁場発生源があると考えられる。一つは、本来のダイナモ効果であり、もう一つは、中性子の中心核にある実ブラックホールであると考えられる。

 👆は、中性子星中心核の実ブラックホールからのジェットが、遠心力で急速に広がっている状態を表している。中性子星にも太陽と同じように二種類の磁場が存在しており、偏光によって観測されているのは、ダイナモ効果による磁場であると考えられる。