11月4日(日)、「楽しい碁会」が泉佐野・新井家住宅で行われました。
新井家住宅は、昭和7年、曽祖父である新井末吉が迎賓館を兼ねて自邸として建てた純和風木造建築です。
その建物を引き継いだ新井真一氏が今年一月97歳で亡くなられました。囲碁が大変お好きな方で良く教えていただきました。
亡くなる寸前まで囲碁の話をされていたのが印象に残りました。地域文化活動などでも貢献され、この建物で囲碁の会ができないかとも考えられていました。その意思をくみ、多くの方々に集まっていただき囲碁を楽しんでいただきたいと企画しました。
私が関西棋院の囲碁教室で教えていただいている岡橋忠男先生にお話ししたところ、快く「やりましょうか」と言っていただきました。
囲碁教室の皆様にも声をかけていただき、32名の方々が集まりました。
最初はお父様の岡橋弘忠六段の講座です。
岡橋弘忠六段は関西棋院所属プロ棋士六段 NHK大阪、神戸文化センターなどで囲碁の楽しみ方を教えてられています。師匠は橋本昌二九段です。大変穏和な方で、優しく丁寧な講座でした。
お昼は土井敏久先生のお弁当です。
土井敏久先生は料理研究家・土井勝の長男として大阪で生まれ、ご両親が築き上げた家庭料理を基本とし、先人の知恵・おふくろの味を継承し、家庭料理に関しては日本の第一人者として活躍されています。この新井邸にて「家庭料理家土井敏久先生の暮らしの味わい講座」を開催されています。
お品書きがすばらしい!黒と白が碁盤(裏が献立表)で対戦。「腹が空いては戦はできぬ」と書かれています。
「料理は心」という先生の料理への思いと優しさが伝わります。
松茸ごはんのお弁当、大変おいしく好評でした。
食事の後は「いざ対戦」です。岡橋忠男先生が互角の棋力の方を選んで対戦相手を読み上げます。
初心者から7段のメンバーが集まっています。
熱戦が始まりました。休憩のお茶とお菓子を用意していたのですが、ほとんどの方が休憩なしで対戦です。
新井真一さんが亡くなられる前にこういう碁会を開くことができれば、喜んでいただけたのに・・・。残念です。
しかし、皆さん「良かった!楽しかった!」と満足して帰っていただけた事が何よりです。
「楽しい碁会」を開催できたのは、岡橋忠男先生、いろんな準備していただいた岡橋直子先生、そして岡橋弘忠六段のおかげです。
また、遠いところから来ていただいた皆さんに感謝!感謝!です。ありがとうございました。
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