心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

灼熱の馬蹄型縦走、谷川岳から清水峠へ。

2018-07-21 21:00:00 | 登山
まだ8時になったばかり。
ここでゆっくりしたいのはやまやまだが、この先長い尾根歩きが待ち構えている。

とりあえずは次の一ノ倉岳へ。
雲の切れ間から稜線が見えてきた。



少し降った先で先程までいた谷川岳を振り返る。



一ノ倉岳への登り。青空の清々しさに吸い寄せられ向かう。



一ノ倉岳の山頂付近は笹の原。
思っていた一ノ倉岳とは違う優しい印象。



緩やかに下っていくと、コバイケイソウが咲く草原となる。
雲が陽射しを遮るが、風が渡るわけではなく、蒸し暑い。


緩い登り道の左側はニッコウキスゲが咲きほこる。
先週ぐらいがピークだったかもと思うが、まだまだ見頃。



ここに来るまであちこちでも高山植物が花盛リだったが、この辺りの密度がすごい。まるで花束の様。



茂倉岳山頂付近はニッコウキスゲの黄色が広がる草原。
今の時期限定の光景で何だか得をした気持ちになる。



武能岳への長い下りが始まる。
この先登山者一人とすれ違っただけで自然の真っ只中にいる事に気付く。



雲の中から武能岳が姿を現す。何ともデカイ山だなと感じる。



だらだらとした登りを経て、もうすぐ山頂が近い。


山頂付近から、これから向かう方面を眺める。
尖った山は大源太山だと分かるが、他は名も知らぬ山また山。



笹の原の山肌がきれいな風景。
もう一つ小さなコブに向かう。



笹の原を掻き分け蓬峠へ下って行く。
2Lの水もぼちぼち無くなりかけてきたので水分補給をしないと。


今日最後のピーク、七ッ小屋山が見える。
水分補給をしたとはいえ、暑さ真っ盛りの時間。疲れの方もかなり溜まってきている。


七ッ小屋山山頂。草原広がる優しい景色。
これでもう今日は登る山は無いと思うとホッとする。



しかし、清水峠はまだかなり先。
基本下りとはいえ、かなり堪える。



味気無い人工物の鉄塔の先に、ポツンと避難小屋が、見える。(三角屋根の建物ではない。)
ようやくここに辿り着けると思うと、もうひと頑張り出来る。



避難小屋の扉を開けて、ここで一夜を明かすのは無理と直感したので迷わずテントを用意した。

手持ちの水はもう底をつき、一晩明かすための水を探しにあちこちさ迷ったが、新潟側に下った先でチョロチョロとした流れを見つけた時は「助かった!」と安堵した。改めて水のありがたさに感謝。

(続く)