前回の続きです。
※花手箱は、モミ、ヒノキ、スギなどの板で作った箱で、白で地塗りしたあと、赤と緑で椿の花を
あしらっています。800年以上前、平家の落人が球磨地方に逃れ、人吉の奥地に住みつき、
都の暮らしを懐かしんで作り始めたと伝えられています。
※彦一ごまはタヌキの人形が分解すると4つのこまになっている漫画的野趣豊かな工芸品です。
八代の彦一とんち話にヒントを得て創作されたものです。
※おばけの金太は黒い鳥帽子に赤い顔、どんぐり目。頭の中の部分に竹バネを仕込み、ヒモを
ひょいと引くと、どんぐり目玉がひっくり返ってあかんベエをします。このカラクリがミソの郷土
玩具です。加藤清正が熊本城を築く際、金太という足軽がいて、顔だち面白く、人を笑わせる
ことが上手で「おどけの金太」と呼ばれて人気者だったといわれています。