再読のための覚え書き
暢気眼鏡
尾崎一雄(1899-1983)
妻の芳枝を、夫は芳兵衛と呼ぶ。
大柄な身体に似合わず臆病で、気に入らぬことがあれば誰の前でも文字通り頬をふくらし、嬉しいと腹の底をそのまま写した程の笑顔をする。芳兵衛と呼ばれる所以である。
そんな若妻の芳兵衛と、歳の離れた夫(著者)の、貧窮の中にあってもどこかみずみずしい生活ぶりを描く短編集。
2023.2.11読了
暢気眼鏡
新潮文庫
昭和25年1月10日初版発行
昭和43年9月10日20刷
#本 #読書 #文学 #文庫 #尾崎一雄 #暢気眼鏡