再読のための覚え書き
小さき者へ・生まれいずる悩み
有島武郎(1878-1923)
《小さき者へ》
妻の死後、残された三人の子どもたちに宛てた武郎の思い。
《生まれいずる悩み》
「君」は、自分の描いた油絵や水彩画を持ち込んで、「私」に見てもらいたいと言い出した。
漁師としての生活を取るか、画家としての芸術と夢を取るか。「君」の煩悶に、「私」は心を寄せてゆく。
「君」のモデルとなったのは、北海道の自然を描き続けた画家、木田金次郎。スケッチを携えて有島を訪問し、交友が生まれるが、漁師としての道を取る。しかし、有島の自死以後、漁業を離れ、ついに画業に専念することになる。
2021.8.29読了
小さき者へ・生まれいずる悩み
岩波文庫
昭和15年3月26日初版発行
昭和45年6月1日36刷
#本 #読書 #文学 #文庫 #有島武郎 #小さき者へ・生まれいずる悩み
