再読のための覚え書き
ホフマン短篇集
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン(1776-1822)
池内紀訳
《砂男》
人形に恋をする男を題材にしたバレエの「コッペリア」は、この作品にヒントを得たもの。
学生ナタナエルには、幼児期からのトラウマがあった。それは、砂男が自分の目に砂をかけて眼球を奪っていくという妄想だった。
ナタナエルは、望遠鏡を売りつけに来る男を砂男と怪しみ恐れていたが、ある日、その望遠鏡で向かいの教授の家を覗くと、教授の娘オリンピアの姿があった。
ナタナエルは美しいオリンピアに心奪われてゆくのだが……。
「クレスペル顧問官」「G町のジェズイット教会」「ファールンの鉱山」「砂男」「廃屋」「隅の窓」の6編の短編集で、いずれも怪奇譚。
2023.5.20読了
ホフマン短篇集
岩波文庫
1984年9月17日初版発行
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