愛のかたみ
田宮虎彦・田宮千代
《私は、この現実世界に存在するものは愛情だけだと思う。他のものは何もない。千代は死んでしまったのだけれど、死も私たち二人の愛情をさくことは出来ぬであろう》
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作家田宮虎彦は、昭和31年に42歳の妻を癌で亡くした。その記録と、愛の形見としての二人の往復書簡集。
田宮の小説に溢れる優しさは、妻への狂おしいまでの愛情が核になっているのだろうな。
本書は当時、大ベストセラーになったとのことだか、僕の手持ちの本は、初版発行からわずか3ヶ月弱のものなのに、なんと38刷り!
2021.4.2読了
愛のかたみ(1957)
光文社
昭和32年4月1日初版発行
昭和32年6月22日38刷
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