再読のための覚え書き
「春の嵐・通夜の客」
井上靖(1907-1991)
《春の嵐》
家を飛び出した美沙子、犯罪に手を染めていたオミツ、不幸になるために生まれてきたようなおけいさんたち5人の若きヒロインは、ダンスホールのダンサーとして働きながら、それぞれの人生を掴み取ってゆく。
終戦直後の混乱した時代を逞しく生きる少女たちのピカレスク・ロマン。
《通夜の客》
妻子ある新聞記者の新津と山間の村で三年を暮らした水島きよの独白。
「しかし、これだけは言えると思う。私にとってはかけ替えのないたった一つの夢だったと。見ないより、見た方がよかった夢だったと。」
2022.8.10読了
春の嵐・通夜の客
角川文庫
昭和34年3月30日初版発行
昭和45年10月30日改版再版
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