再読のための覚え書き
女生徒
レオン・フラピエ(1863-1949)
櫻田佐訳
幼い者、老いた者、貧しい者、弱い者たちの生活を、あたたかな眼差しで描いた九編。
中でも好きなのは《女房》
役所勤めのデュブールは、陰で「坊や」と呼ばれている。彼は女房のことを遠慮がちに語り、仕事が終わればそそくさと帰ってゆく。
同僚たちは、そんなデュブールを、女房の服従から解き放ってやりたいと考え、酔わせて帰宅を遅らせる計画を企てた。
そして、酔った彼を家まで送った同僚が見たものは……。
レオン・フラピエの書いた小説で、日本語に訳されたものは2冊だけ。なんとも惜しい。
2021.8.9読了
女生徒
岩波文庫
昭和13年9月1日初版発行
昭和31年8月30日11刷
旧仮名遣い
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