再読のための覚え書き
青色革命
石川達三(1905-1985)
戦後の復興を遂げた東京。元大学教授の小泉先生は大学を追われ、目下、失業中である。
貞淑で封建的な妻、反して、戦後の社会に絶望しながらも新しい思想を生きる二人の息子たち。
個人の自由のない結婚制度を認めない、姪と助教授。
そんな周囲の人たちの生活と思想に接しながら、小泉先生は人生の目的意識を見出してゆく。
「腹が立って、正面からぶつかって行けるのは若いうちだ。年をとると正面から行っても駄目だと悟る。正義が必ずしも力ではないと悟るのだ。」
2022.3.11読了
青色革命
新潮文庫
昭和33年9月30日初版発行
#本 #読書 #文学 #文庫 #石川達三 #青色革命
