桑原良恵さん、二十三歳。
今夕の『スーパーニュース』の特集コーナーで紹介された。
骨に異常をきたす先天性の難病・コンラディ病で、生まれながらにして手足の骨が曲がり、両目も白内障と緑内障により4歳で視力を失ってしまったという。
盲学校へ入学後の小学2年から、指の訓練を兼ねてピアノを習い始め、中1で全日本盲学校音楽コンクールで第1位に・・・
その後、芸術短大の音楽科へ進み、卒業後に本格的なピアニストの道へと進んだ桑原さん。
そんな努力家の彼女が、岐阜のメルサホールにてリサイタルを開き、不自由な体で見事な演奏を披露し、大成功を収めた
練習の無理がたたり、本番5日前に引いた風邪で万全ではなかった体調で、2時間のステージを終えた彼女の表情は、達成感に満ち溢れていた
コンサートの曲は、第一部が『桜』や、フルートとのアンサンブル曲。
そして第二部は、モーツァルトの『ピアノ協奏曲第20番』を、先生がオーケストラ部分を受け持つ二台のピアノによる連弾だった
モーツァルトの20番は、同じ全盲のピアニスト・辻井伸行さんの演奏をサントリーホールで聴いた事があるのだが、桑原さんの場合は全盲だけでなく、手足にもハンディを背負った不自由な体で演奏したのだから、より凄いなと感じた
パソコンを通して世界中の仲間と情報交換をしたり、英会話の勉強を始めたり、夢に向かって努力を続けている彼女の姿を見て、同じく短大の音楽科でピアノを習得したものの、ピアノ教師の職を離れてからは毎日の練習も怠りがちで、五体満足でありながら何の努力もしていない自分がとても恥ずかしくなった