10月11日から13日まで3日間にわたって行われた、NHK全国学校音楽コンクールで金賞を受賞した学校は以下の通りです。
小学校の部 星美学園小学校(関東甲信越ブロック代表)
中学校の部 郡山市立郡山第二中学校(東北ブロック代表)
高校の部 宮崎学園高校(九州ブロック代表)
小学校の部金賞受賞の東京都・星美学園小は、非常に大人っぽいハーモニーで、小学生にしては落ち着いていて堂々とした合唱だった。
中学の部の郡山第二中は、特に自由曲が素晴らしかった。
ラテン語の宗教曲だったが、ソプラノとテノールソロが非常に美しかった。
高校の部の宮崎学園高校は、男子生徒が17人の混声で、一生懸命さが伝わってくる合唱だった。
昨年度金賞受賞校で、ゴルフの石川遼君が通っていることで一躍有名になった、杉並学園高校は、今年は残念ながら銅賞受賞だった
小学生は、まだ幼さを残しながらも小学生とは思えない美しいハーモニーを奏でる学校が多かったし、中学生は、これまたもはや中学生レベルではない難曲に挑戦した学校が多く、ソプラノやテノールのソロも入ったり、男声が入る分コーラスに厚みが出て聴きごたえがあった。
四国ブロック代表校に、一人だけアルトのパートに交じって歌う男子生徒がいて興味深かった。演奏後、司会者からのインタビューを受けた際、そのきれいな裏声をひと声披露してくれていた。(なかなかおもしろいキャラだった)
高校生になると、もはや完成されたハーモニーといった感じで(その分、ちょっと固い印象の学校も多かったかな)、惜しくも金賞受賞は逃したが、女声合唱の安積黎明高校(銀賞受賞)も、透明感ある美しいハーモニーでレベルの高い演奏だった。
ここ数年、毎年当コンクールを観ているが、不思議に思うのは、全国大会出場常連校の内、何年か続けて金賞を受賞すると、突然姿を消してしまう学校が多い事。
それも全国大会に進めなかったわけではなく、参加自体を辞めてしまう学校があるのはなぜなのだろうか。
平成10年から3年連続金賞を受賞し、それ以前も常連校だった暁星小は12年を最後に、また昨年度まで5年連続金賞受賞校・目黒区立大岡山小も今年度から参加を取りやめてしまったようで非常に残念だ。
指導者が替わるなど、何か参加出来ない事情があったのかも知れないが、何となく寂しい気がする。
各出場校の合唱も素晴らしかったが、中学校の部の今年度の課題曲の作詞・作曲を担当した、アンジェラ・アキ本人による「手紙」の弾き語り演奏には感動しまくりだった。
彼女の歌は、日本中の十五歳に、いや日本中の悩み苦しむ人たちへの熱いメッセージとなったに違いない。
アンジェラ・アキさん 心のこもった演奏をありがとう