【5月21日 AFP】英国放送協会(BBC)が1995年に放送した故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)のインタビューで、BBC記者が元妃側を欺いて出演承諾を取り付けたという独立調査結果が発表されたことを受け、元妃の息子であるウィリアム王子(Prince William)とヘンリー王子(Prince Harry)兄弟は20日、インタビューを行ったマーティン・バシル(Martin Bashir)記者とBBCを非難した。

 ウィリアム王子は声明で、「BBCの失態が、私が記憶している晩年の母の恐怖や偏執症、孤立に大きく影響したことを知り、言葉では言い表せないほどの悲しみが募る」と表明。

出演承諾が「詐欺的な方法」で取り付けられたことから、インタビューを放送したドキュメンタリー番組「パノラマ(Panorama)」には「正当性が全くなく、二度と放映されるべきではないというのが私の確固たる見解だ」とした。

 ヘンリー王子も個別の声明で、「搾取文化と非倫理的慣習の波及効果が最終的に母の命を奪った」と批判した。(c)AFP