実家から帰る新幹線の中でスマホをいじってて思わず釘付けになったニュース記事があります。
それは、フィギュアスケートの安藤美姫さんが、自身のSNSに娘さんと現在の彼氏のスリーショット写真を投稿したところ、いくつか否定的なコメントがつき、それに対して安藤さんか反論する記事を書いたことで、賛否両論が巻き起こったというもの。詳しくはコチラ。
安藤さん曰く、
「私のことが心から嫌いなのであれば、見なければいいし、気にしなければいい」
「こんな風にコメントするということはどこかで気になっているから。そしてあなたが何か幸せではないから」
「私の人生は私のもの。あなたのものではありません」
すがすがしいほどの「正論」、と私は感じました。現役の選手時代から公私にわたり色々叩かれてきた彼女、メンタル面でも相当鍛えられ、かつ勉強してきた様子が滲みます。
誰かを、何かを嫌うのは「自由」というのは大前提です。でも、その自由は「関わらない」によってはじめて完結します。関わらないから「嫌い」という自分の中のネガティヴ感情にすら結果的には関わらなくてもよくなります。
嫌いな人にネガティヴなコメントをしたり、「あの人許せないよね」といった形でわざわざ他者と「嫌い」を共有して、「嫌い」な対象に自ら積極的に関わろうとするのは、彼女の言う通り、「気になるから」であり、「あなたが幸せでないから」かもしれません。
その嫌いな誰かが、何かが、自分を直接攻撃するわけでもないのに、刃を向ける行為は、自らの中にある不満や不全感から生じる八つ当たり、溜飲を下げることに他なりません。
このロジックに気づいている人は意外に多くないようです。
安藤さんに反論された側の人はさぞやグウの音も出ないはず、と思いきや、そうでもなさそう。
ニュース記事に寄せられた口コミを見ていると、安藤さんの反論に対する非難の声があまりに多く、その事実に改めて驚きました。
「スケート会の恥」「そういう自分が載せなきゃいい」「有名人なんだからとやかく言われて仕方がない」「波風立たせてるのはそっち」
たとえ、有名人だからといって、どうして他人の人生にこれほどムキになってしまうんだろう。彼女の反論コメントにそこまで腹が立つのはどうしてだろう。その不自然さはどこからくるんだろう。
見つめるべきは、こうした疑問です。
自分が直接言われたわけでもないのに、強く反応する人は、彼女にネガティヴコメントを書き付けた人たちと同じ心性を持っていて、安藤さんの自由で奔放な生き方やあり方に傷つけられたのかもしれません。
でも、やはり彼女の反論は図星であることを心のどこかで知っているから、傷つけられた恨みを晴らすために、全く的外れな理由でさらに彼女を叩く。もちろん傷ついている自分には無自覚だから、そんなことをしても一時の憂さ晴らしにしかならない。
傷ついついる自分、本当は一番関心を向けるべき自分は、そうやってほったらかしにされています。
嫌いな人の存在やその存在から発信されるものに傷ついてしまう人は、自分の傷のありかを突き止め、その傷を癒すことに一生懸命になったほうがいい。
そう思いますが、その傷に気づき、認める作業は多くの人にとって至難の業かもしれません。自分の傷を刺激する人を、非難される理由のある人に仕立てて、正々堂々と非難しているほうが手軽ではあります。
安藤美姫さんの言い方云々が大人気ないとか、キツイという面はあっても、それは彼女の個性ですし、嫌いな人は嫌いで構わない、それはそれでいいと思います。(私も、どちらかというと浅田真央ちゃんタイプに肩入れする人間です)
ただ、彼女は、意図を持って、固有の人を標的にして、誰かを傷つけたりなどしていません。あくまで自分の奇抜な個性を素直に表現しているだけ。そこは、しっかりと押さえることが大切だと思います。
アスリート界の哲学者とも言われる為末大さんは、ツイッターでこの件に言及し、安藤さんに否定的なコメントをする人たちに丁寧にこう問いかけていました。
「あなたの人生と安藤さんの人生は何の関係があるのですか?」
そして、昨日、「嫌いと言うだけで人に憎悪の言葉をぶつけてはならない理由」というタイトルのブログを更新していました。
為末さん、いい人だな。
それにしても、他人の人生に物申さずにはいられないほど、介入しないではいられないほど、傷ついている人が多い世の中なんですね。
ちょっぴり、やりきれなくなりますが、そういう世の中にあって自分がどう生きるか?私は、そっちに専心しようと思います。
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それは、フィギュアスケートの安藤美姫さんが、自身のSNSに娘さんと現在の彼氏のスリーショット写真を投稿したところ、いくつか否定的なコメントがつき、それに対して安藤さんか反論する記事を書いたことで、賛否両論が巻き起こったというもの。詳しくはコチラ。
安藤さん曰く、
「私のことが心から嫌いなのであれば、見なければいいし、気にしなければいい」
「こんな風にコメントするということはどこかで気になっているから。そしてあなたが何か幸せではないから」
「私の人生は私のもの。あなたのものではありません」
すがすがしいほどの「正論」、と私は感じました。現役の選手時代から公私にわたり色々叩かれてきた彼女、メンタル面でも相当鍛えられ、かつ勉強してきた様子が滲みます。
誰かを、何かを嫌うのは「自由」というのは大前提です。でも、その自由は「関わらない」によってはじめて完結します。関わらないから「嫌い」という自分の中のネガティヴ感情にすら結果的には関わらなくてもよくなります。
嫌いな人にネガティヴなコメントをしたり、「あの人許せないよね」といった形でわざわざ他者と「嫌い」を共有して、「嫌い」な対象に自ら積極的に関わろうとするのは、彼女の言う通り、「気になるから」であり、「あなたが幸せでないから」かもしれません。
その嫌いな誰かが、何かが、自分を直接攻撃するわけでもないのに、刃を向ける行為は、自らの中にある不満や不全感から生じる八つ当たり、溜飲を下げることに他なりません。
このロジックに気づいている人は意外に多くないようです。
安藤さんに反論された側の人はさぞやグウの音も出ないはず、と思いきや、そうでもなさそう。
ニュース記事に寄せられた口コミを見ていると、安藤さんの反論に対する非難の声があまりに多く、その事実に改めて驚きました。
「スケート会の恥」「そういう自分が載せなきゃいい」「有名人なんだからとやかく言われて仕方がない」「波風立たせてるのはそっち」
たとえ、有名人だからといって、どうして他人の人生にこれほどムキになってしまうんだろう。彼女の反論コメントにそこまで腹が立つのはどうしてだろう。その不自然さはどこからくるんだろう。
見つめるべきは、こうした疑問です。
自分が直接言われたわけでもないのに、強く反応する人は、彼女にネガティヴコメントを書き付けた人たちと同じ心性を持っていて、安藤さんの自由で奔放な生き方やあり方に傷つけられたのかもしれません。
でも、やはり彼女の反論は図星であることを心のどこかで知っているから、傷つけられた恨みを晴らすために、全く的外れな理由でさらに彼女を叩く。もちろん傷ついている自分には無自覚だから、そんなことをしても一時の憂さ晴らしにしかならない。
傷ついついる自分、本当は一番関心を向けるべき自分は、そうやってほったらかしにされています。
嫌いな人の存在やその存在から発信されるものに傷ついてしまう人は、自分の傷のありかを突き止め、その傷を癒すことに一生懸命になったほうがいい。
そう思いますが、その傷に気づき、認める作業は多くの人にとって至難の業かもしれません。自分の傷を刺激する人を、非難される理由のある人に仕立てて、正々堂々と非難しているほうが手軽ではあります。
安藤美姫さんの言い方云々が大人気ないとか、キツイという面はあっても、それは彼女の個性ですし、嫌いな人は嫌いで構わない、それはそれでいいと思います。(私も、どちらかというと浅田真央ちゃんタイプに肩入れする人間です)
ただ、彼女は、意図を持って、固有の人を標的にして、誰かを傷つけたりなどしていません。あくまで自分の奇抜な個性を素直に表現しているだけ。そこは、しっかりと押さえることが大切だと思います。
アスリート界の哲学者とも言われる為末大さんは、ツイッターでこの件に言及し、安藤さんに否定的なコメントをする人たちに丁寧にこう問いかけていました。
「あなたの人生と安藤さんの人生は何の関係があるのですか?」
そして、昨日、「嫌いと言うだけで人に憎悪の言葉をぶつけてはならない理由」というタイトルのブログを更新していました。
為末さん、いい人だな。
それにしても、他人の人生に物申さずにはいられないほど、介入しないではいられないほど、傷ついている人が多い世の中なんですね。
ちょっぴり、やりきれなくなりますが、そういう世の中にあって自分がどう生きるか?私は、そっちに専心しようと思います。
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安藤さんの自分と他者との線引き、素敵だなと感じています。
勝負の世界、表現の世界で生きてきて、そして母になる。
あの発言から安藤さんの今までの豊かな人生経験が感じられて勇気をもらいました^_^
ちなみに、私はキム・ヨナさんと羽生くんのファンです。
オリンピックの時、真央ちゃんよりキム・ヨナさんが好きでかなりヒンシュクを買ったことを今おもいだしました。。
安藤さんの予定調和でない生き方、惹かれますよね~!今回の件で、私の中でも彼女の株が上がりました。
キム・ヨナとは、また。Meg.さん、その、我が道を行く価値観がかっこいいです。確かにキム・ヨナのプロ意識は神レベルですよね。
コメントとシェアをありがとうございます(*^^*)素直な感想をいただいて、嬉しいです。
受信する側の選択権を行使して、ご自分を不快にするブログには顔を背けることをおすすめします。