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「真夜中の探偵」 有栖川有栖

2013年09月18日 | 読書

真夜中の探偵 (特別書き下ろし)

【第二次世界大戦後、南北に分割された日本。北海道は〈日ノ本共和国〉として独立。日本国内では北のスパイが暗躍し、政府は国内外に監視の目を光らせている。平世元年に私立探偵による警察類似行為を禁じる法律が成立して以来、探偵狩りは激しさを増している。
平世22年──。空閑純(そらしず・じゅん)は、17歳。両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子〈水無月〉は5年前から行方不明。父の誠〈調律師〉は昨年、警察類似行為で逮捕され、収監されている。
ある日、父母に仕事を仲介していた押井照雅という人物と会える機会が訪れ、母が失踪直前に手掛けていた事件の調査で九州へ行ったことを知る。数日後、押井の別邸で水に満たされた木箱に入った溺死体が発見される。被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。容疑者リストに入った純は、自ら「水の棺」の謎を解くために調査をはじめる。
純は探偵としての一歩を踏み出せるのか、母の行方の手がかりはえられるのか……? 】

おもしろい名前だなあ、と思ってたけど読んだことのなかった作家さんの本。
(けっこう有名みたいですね)

もしかしたらこうなってたかも知れないもうひとつの日本。北朝鮮と大韓民国のように・・・

という設定が面白くて、前半はけっこう引き込まれて読んだんだけど、
実はこれ、3部作の2作目だったらしくて、まずは1作目の「闇の喇叭」(読み方がわかりません
を読んでおくべきだったかなと思いました。

探偵業が法律で禁止されて、警察が力をもって国家権力に自由を奪われてる世界。
自由に調べられたら都合が悪い・・・。
何だか、今もそんな動きがあるようなないような・・・。(秘密保護法案とか、大丈夫なのかな??)
権力によって、自由や権利が制限されるって、こわいですね~。
常に敵を意識する世界は生きにくい・・・    仲よくしましょう・・・


後半になって事件が起こるけど、推理とかも展開がけっこう普通というかあっさりだった。
推理小説としては、まあまあかな。

星3つ半  

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