「ひとり南吉まつり」は一旦お休みして、また後日再開します。「昔の文学を楽しもう会」(←いつできた?)
の活動は続いております。
【主人公の三四郎は母のいる九州の田舎から東京に出て、大学で学問や思想の深い世界に触れる。またミステリアスな美禰子との恋愛で「迷える羊」としての自分を自覚していく青春小説。「無意識の偽善家」として描かれた美禰子は森田草平と心中未遂を演じた平塚らいてうがモデルだという説がある。】(Amazon)
日本の文豪、夏目漱石の有名な作品。(昔オーディオブックで寝る前に聞いてて、完全に子守歌になってたけど、kindleでやあっっと読んだぞ!)
最近のジェットコースター小説?もいいけど、大きな事件はないが日常の中に面白さがある。
こういう味わい深いゆったりした小説を楽しむのもいいね。
地方から東京に出て来て大学生になった三四郎が、個性的な先生(高校の)や先輩や友達に出会い、ある女性(みね子)に惹かれながらも気が小さいというか臆病な性格なもんで、僕のことどう思ってんのかな、もしかして野々宮君が好きなの?とか気になりながら何となくグループ交際のようなことしていたけど、結局うまく伝えられないまま失恋(彼女が結婚)してしまう、みたいな話。
学生生活の様子が(時代は違うけど)なんとなく懐かしかった。青春だ~。
同じ恋愛ものでも、この間読んだツルゲーネフの「はつ恋」よりずっと親しみやすい。日本人だからかな。
夏目漱石先生はなかなかユーモアがあって、時々クスッと笑える。
笑えるといえば、与次郎。明るいというか、軽いというか、いい加減というか、いいキャラだ。
勝手に広田先生を大学教授に推す論文を書いてかえって不評を買ったり、借金をした次の日に全部競馬でスって三四郎に借りに来たり、でもあっけらかんとしてて・・・にくめない
広田先生(不思議な存在…)も独身で生活感がないというか達観しているというか、大人なのか、話すことはもっともだなあって思うし与次郎やみんなが慕うのもわかる。(先生の言葉を通して、漱石の社会への思想が伺える。共感^^)
みね子は「無意識の偽善家」?とあるけど、別に普通に接してるだけで私は何の罪もないと思う。
三四郎が勝手にあれこれ考えてるだけで、みね子は知ったこっちゃない。(いや、知ってたりする?
で、三四郎のことが本当はちょっと気になってたりする?でも、みね子の方が大人なんだなあ)
気になるなら素直に聞けばいいじゃん。思うことがあれば言えばいいじゃん。
まあ、三四郎にはそれがなかなかできない、「迷える羊ストレイ・シープ」なんだなあ。
「それから」「門」も読んでみよう。
星4つ
「三四郎」は、読んだかな?
覚えがないです。テレビで視たかも知れません。
内容はまるで覚えていません。
>美禰子は森田草平と心中未遂を演じた平塚らいてうがモデルだという説がある。
そうなんですか!
この頃の男女は凄いですね。
世間体よりも自分の心のままに生きているように思えてしまいます。
>まあ、三四郎にはそれがなかなかできない、「迷える羊ストレイ・シープ」なんだなあ。
三四郎とみね子は恋愛とはいえないのでは。
男の方が子どもですね!(苦笑)
昔はけっこう心中なんてことがあったみたいですね。
今は、自由恋愛だからかあまり聞きませんが。
気の小さい三四郎ですが、すぐにナンパするチャラい今の男より好感がもてます。
ちなみに、柔道の「姿三四郎」とは関係がありません。
(私は何となく柔道着の三四郎を想像してました^^;)
それまで、近代文学読んだことなかったので、思い込みで、どうせ面白く無いんでしょ?堅いこと書いてんでしょ?って思っていたけど、あまりにユーモアが会って読んでいる電車の中で爆笑してしまったことも有ります。「こころ」も教科書に一部抜粋で載っていたので、全体像がつかめずモヤモヤなので、ぼちぼち読んでいきたいと思います(*^_^*)
それにしても、本読むの早いですね^^
若い頃挫折したものでも、改めて読んでみたら面白かったとか!
私の読書はとにかく乱読というか、数打ちゃ当たるかもねって感じで読みたいと思ったものは何でも手当たり次第読んでます。気楽に読み過ぎて、あんまり残らないことも^^;
とにかく、生きてるうちに楽しめるものは楽しんでおきたいので。
記事は書ける時にいくつかまとめて下書きをしておくこともあります。