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「永遠の出口」 森絵都

2013年09月04日 | 読書

よく雨が降ります(大雨・洪水警報発令)。今週は、ずっとこんな天気が続くらしい。
・・・・・梅雨?

晴耕雨読。本がたくさん読めます

永遠の出口

【私は〈永遠〉という響きにめっぽう弱い子供だった――。友情、秘密、家族、恋…10歳から18歳まで、揺れ動く少女の思春期。昭和50~60年代を背景に、新鋭がリリカルに描く長編。】

第1章が小4。それから1年ごとに章になって高3の第8章まで紀子の思春期を追う。
思春期。何だか、・・・面白いねえ。当人は真剣に悩んでたりするんだけど。

友だち。
守られることと縛られること。親、大人とは。
恋。

>永遠の、限りないものに憧れる。でも、限りあるものほど、いとおしく思える。


宇宙は膨張している。そして、地球にも終わりがある。
永遠って、何一つ本当に、本当にないんだ

どんな未来でもありえたのだ、と今となっては思う。アイスバーの当たりはずれに一喜一憂し、自転車を主な移動手段にして、触れもせず恋にすべてを投げだすことのできたあの頃、私は未来をただ遠いものとして捉えていたけれど、それは果てしなく広いものでもあった。あっちへも行けたし、こっちへも行けた。誰もがものすごい量の燃料を蓄えていた。そしてそれをもてあましたり無駄遣いしたりしながら、徐々に探りあてたそれぞれの道のどこかに今、辿りついている。・・・・

生きれば生きるほど人生は込み入って、子供の頃に描いた「大人」とは似ても似つかない自分が今も手探りをしているし、一寸先も見えない毎日の中では呑気に〈永遠〉へ思いを馳せている暇もない。
 だけど、私は元気だ。まだ先へ進めるし、燃料も尽きていない。あいかわらず躓いてばかりだけど、その躓きを今は恐れずに笑える。
 生きれば生きるだけ、なにはさておき、人は図太くもなっていくのだろう。
 どうかみんなもそうでありますように。・・・・   (エピローグ)

 

子供の頃、私はどんなことを考え、どんな思いで過ごしていたんだろう?
昔からあっさり、あんまりこだわらない方だったと思うけど、それでもそれなりに悩んだりしたこともあった。

それも、過去のこと。
『永遠』から解放された今は、なつかしいだけ。

今、素直に読めるのは、ちょっと大人になったから?
(・・・いや、森さんの文章力か。^^)


星4つ 

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