【豹頭の超戦士グイン。彼は辺境の森に忽然と現れたのち、パロの遺児リンダとレムスを助けて、モンゴール軍と戦った。しかし、彼はこれからというときになって、二人に別れを告げるのだった。自らの失われた記憶を知るためには、北の賢者を探し出さねばならない。グインは再び旅だった。吟遊詩人マリウス、また一度は別れた傭兵イシュトヴァーンを連れて、ついにグインは北の最果ての地へとたどりついたのだが……。】
リンダやレムスと別れて北へ旅立った後のグインのお話ですね。懐かしい・・・。
で、表紙は氷の女王と彼女に恋するマリウスね。
この外伝では、犬猿の仲?イシュトヴァーンとマリウスのかけ合いが微笑ましい。そして二人ともよくしゃべる。
で、ヴァルハラでは女性ばかりの村で恐ろしい目に遭います。若くてキレイな女の子ばかりで天国だ~なんて調子に乗ってるから(グインは冷静)・・・あ~こわ~ ゾゾ~です。
で、北上。
北の国ヨツンヘイムでは、イシュトヴァーンは伝説の財宝を手に入れるため、グインは自分のルーツの手がかりをもとめて、霧怪フルゴル、三つの首を持つ地獄の犬ガルム、妖蛆クロウラーの三つの試練を乗り越える。ここで出会った氷雪の女王クリームヒルドは千年も氷の中で生きているが、その運命をあるがまま受け入れている善意の女王。マリウスはクリームヒルドに恋をし、イシュトヴァーンは宝を分けてもらい、グインは彼女から教えられる。
>「運命を信じ、身をまかせることですわ」
>「…他の人間と異なる運命をもつものは、いっそう、その運命を信じ、それが究極のおおいなる調和と完成のためにあったのだと感じつづけなくては生きてゆけませぬ。…」
>「…わたくしは、あるがまま、ということを賢いことに思うのです。わたくしはこのような姿ですけれど、そうしてよりによってこのわたくしがこうなのか、と思ったことはありません。もっと平凡な運命の人々をうらやんだこともありませんでした。もし、あなたが、自らのそのすがたを自らのものとして受け入れ、いたずらにその秘密をさぐろうとするのをやめ、そのすがたを他の人間のそれと比べることをおやめになったらーそうしたら、きっと、そのときこそ、あなたは自らの運命とひとつになれるのでしょう。・・・・豹頭の下にあるものをさぐろうとするのをおやめなさい。それは時至って明かされるか、明かされぬかーいずれにしても、それは時の決めることであるのだ、と。」
ありの~ままの~ す~がたみせ~るの~よ~
マリウスのはつ恋の人はいい人でしたね。17巻を改めて読み返すと、外伝のことがけっこう書かれてて、あ~って、読みやすかったです。
これでやっと、本編に帰れる~
星4つ
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