ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの肖像①(?)
この写真はBRILLIANT(99785/6)のCDジャケットの表紙です。解説書には出典の記載が無く、フリーデマンの肖像かどうかはっきりしませんが、下の彼の肖像画③や⑤と少し似ているので、フリーデマンではないかと勝手に想像しています。この肖像画の出典がわかる方がいらしたら教えて下さ~い。
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの肖像②
従兄弟のゴットリープ・フリ-デマン・バッハの作と考えられる水彩画です。(出典:春秋社「ヨハン・セバスティアン・バッハ-学識ある音楽家-」クリストフ・ヴォルフ著、秋元里予訳)
(出典:新潮文庫「バッハ」樋口隆一著)
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの肖像④
(出典:講談社現代新書「J・S・バッハ」礒山雅著)
(デッサン、作者不明、バッハ・ハウス、アイゼナハ)
(出典:創元社「バッハ」ポール・デュ=ブーシェ著、樋口隆一訳)
以上の色々な肖像画がいつ、どこで、誰が書いたのか、また彼が何歳頃なのかは書物に記載が無く不明です。私の印象では肖像画が④→②→③→⑤→①の順に年を取っていっているのかと想像しています。イメージ的には兄弟の中では一番かっこいいようにも思います。
ウイルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-84)は、セバスチャン(父親)とマリア・バルバラとの間に生まれた長男で、バッハが25歳の時の子供です。バッハは彼に大変な期待をかけたようで、熱心に教育をしています。1720-24年に彼のために「ウイルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」を書いています。
彼の曲を確かにいい曲(?いい表現が見つかりません....)ですが、パッと聞いただけですが、エマニエル程の魅力が感じられません。礒山氏は、講談社現代新書「J・S・バッハ」の中で、彼の曲を「表現の欲求そのものは豊かである。なかなか情熱的だし、聴き手の意表を突く進行も、随所に出てくる。だが、それを統一する意思が、いかにも弱い。このため、音楽にシンが欠けてまとまらず、本当の意味での個性が感じられないのである。」と記載しています。うーん、そういう感じもします.....。
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