やまめ乗りを紹介した「自転車の教科書」を読んだが、正直なところ内容が良く理解できない。
もともと出来の良い方で無いので、仕方はないとは思っていたが、それでも理解したいと思ってしまう。
少し前のこと。
やまめの学校へ入校した、I井さんの話を聞いた。
講習内容などの話の最後に「速くなりましたよ」と、いう言葉が心に残った。
7月某日。
”やまめの学校”へ入校した。
授業は午前9時からだが、8時過ぎに到着した。
時間まで、ケベルで周辺を散策した。
自転車の学校なのに“やまめの学校“とは。
やまめの学校は、長野県安曇野市でも山際の穂高有明という、北アルプスの麓にある。
北アルプスのからの豊富に湧き出る地下水が多くあり「きれいな水が豊富にある土地」である。
きれいな水にしか棲まない”やまめ“という渓流の魚が棲む場所をイメージして名づけたという。
やまめの学校が開始される10分前には、受講者全員が集まった。
少し早いが、授業が始まった。
受講料金は税込7000円。 (平成26年7月の金額)
授業は、住居と併用されている「やまめ工房」の1階にある広い部屋で行われた。
室内は所狭しと、フレームなどのパーツがあるのが印象的だった。
“工房”ということで、お客さんからの希望により、ロードバイクやMTBの組み込み販売を行っているという。
今回の受講者は8人。
最初に自己紹介で始まった。
愛知県や千葉県など、様々な場所から訪れていた。
自己紹介の後、「やまめ式自転車の乗り方」授業が始まった。
講師は「自転車の教科書」の著者である、堂 城 賢 先生。
日本におけるMTBレース創成期よりプロライダーとして18年間活躍され、日本で始めて29インチのMTBをレースで使用し、現在の29インチブームを起こしたパイオニア的な方。
授業は「自転車の教科書」の内容を、実践しながら次々と説明していった。
自転車の真ん中とは
自転車の真ん中はBBの上ではなく、もっと前にある。
自転車の真ん中に乗ることで、バランスが取れていて身体が自由に素早く動ける状態になり、走りは格段にレベルアップする。
正しい前傾姿勢とは
正しい前傾姿勢とは、ちゃんと前に荷重がかけられる姿勢。
正しい前傾姿勢は前足荷重になる。
常に前足荷重が出来たなら、ビンディングペダルは必要なくなる。
踏まずに回るペダリングとは
ペダリングはクランクを回す動作。
ペダルを踏み込むことではない。
やまめのペダリングを突き詰めると、クランクは「回す」ではなく「自然に回る」になる。
「1時7時」の位置のペダリングなら無理な力を加えずに、いつまでも自然に回るペダリングになる。
これが「夢の永久機関」。
荷重移動の定義とは
荷重移動とは足の裏の三点に感じる荷重を前後に移動させることである。
足の裏には3箇所、硬くて大きく出来ている場所がある。
それは、「かかと」「拇指旧球」「親指」である。
両足の内側にある三点に左右同時に同じだけ同じ場所を荷重が移動し、両足のかかとの加重が抜けていなくては前に正しく荷重移動ができたとは言えない。
荷重移動とは、後ろの足の荷重を抜くための「荷重移動」。
三点支持とは
三点支持というのは、ハンドル、サドル、ペダルの三点に均等に荷重することが出来るようになること。
速く走るにはどうしたら良い
それには「重いギアを速く回せば良い」。
それ以外にありえない。
などなど、色々と教えて頂いたが、今まで知り得た知識というか常識的な自転車の乗り方とは、まったく異なっていて、頭の中は「????」になった。
それでも、「自転車の教科書」を事前に読んでいたので、少しはマシだったようだ。
11時頃になって、外での実技になった。
各自のロードバイクに乗って、やまめ工房から北アルプス方面へ向かった。
近くにある野球場の駐車場に到着。
堂城先生がボトルとツールボックスを地面に置いて、八の字走行。
ゆっくりとした速度で、きれいに八の字を描く。
時にはそのまま立ち止まる。
簡単そうに見えるが、自分には出来ない。
場所を変えて近くの芝生広場へ。
転倒しても良いように、近くの芝生の上で八の字走行の練習。
下ハンドルを持って行うのだが、なかなか難しい。
転倒しそうになりながら、八の字走行を行なった。
不安定で手が震えたようになりながら、円をかくと大きくなってしまう。
きれいな八の字を描くまでには、練習が必要。
午前の授業も終わり、昼食となった。
昼食は堂城先生と生徒全員で、やまめ工房一押しの穂高グルメ処でランチ。
民宿も行っている「海鮮食事処 松ノ木穂高有明店」
ランチメニューの海鮮丼。
ボリュームがあって、美味しかった。
休憩後に午後の授業が始まった。
田んぼ中の農道を貸しきり状態のように走る。
ダンシングの練習。
やまめの学校では“立ちこぎ”と言う。
何度も同じ道で“立ちこぎ”を繰り返した。
堂城先生は”立ちこぎ”だけで、100Km走ったという。
「群馬県に住んでいるのだから、赤城山を”立ちこぎ”で走りましょう」と、堂城先生から課題を頂いてしまった。
でも、走れる自信が無い。
やまめの学校の”立ちこぎ”は、自転車を左右に振る。
でも、頭は動かないで移動していく。
堂城先生は、スイスイと簡単に行う。
正しいブレーキングも実践した。
ブレーキは常に前後5対5の割合でかけるという。
後ろに腰を引くことなく、ブレーキを掛けるときも、おじぎ乗りと言われた。
自転車の真ん中に乗れば、前後5対5の割合でブレーキをかけられ、短い距離で止まれるという。
重いギアのままで”立ちこぎ”を行った。
回転数が高くなるにつれて姿勢を変えると、重いギアでも楽に巡航できることを確認した。
走行しながら指導したり、立ち止まって指導したりと自由な教え方だった。
午後3時30分過ぎに、やまめ工房へ戻ってきた。
それから4時頃まで、室内で今日の復習や雑談をして解散となった。
「自転車の教科書」を読んで判らなかったことが、受講しても理解出来ないことが多くあった。
でも、参加して、堂城先生から直接指導され、実践することによって習得できたものが沢山あった。
何も考えずに乗っていたのと、考えながら乗ることに大きな違いを感じた。
つくづく「自転車って難しい」と実感した。
やまめの学校を受講した成果は、9月末の赤城山ヒルクライムのタイムが教えてくれると思う。
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