サドル高の調整は、簡単そうだが奥が深い。
人間の身体は順応性が高く、許容範囲が広い。
サドル高も初心者の頃から、少しずつ変化させているが、”これだ!”と思うことは無いし、”乗りづらい”ということもない。
KUOTA KEBEL のサドル高は、昨年の6月に調整した。
走行会の時に重田社長に「サドルが低いですね」と、言われた。
重田自転車店でサドル高を測定してみると、いつの間にか”15mm”も下がっていた。
こんなに下がっていたのに、気が付かないとは「ローディ失格」である。
すこしづつ下がったので、下がった部分がキズになってしまった。
とてもショックで悲しい。
コンパウンドで一生懸命研磨したが、キズは完全には消えない。
もう、2度と同じ過ちをしたくない。
「ロードバイクの整備と修理」という本に、カーボン製品の組み込みについて書かれていた。
カーボン製部品同士の組み合わせは滑りやすく固定しにくい。
金属部品とカーボン部分との組み合わせも同様。
締めすぎれば割るし、緩ければ動いてしまう。
カーボン部品の組み付け時に固定力を発揮するケミカルが用意されているので使いたい。
圧力がかかると抵抗が増すポリマー入りのカーボングリスや、滑り止めチップ入りの製品がある。
年に1度しか使用しないと思うと購入する決心がつかない。
そんな時、重田サイクルクラブのA木くんがFSAシートポストに付属していたグリスを貸してくれた。
そのやさしさに感謝したい。
フレームからシートポストを外した。
半分から下は、塗装されていない。
KUOTA KEBEL のシートポストは円形でなく異形。
その形状から締めつけが甘くなってしまうのだろうか。
好きで買ったKEBELだから、自分の責任で管理したい。
グリスをシートポストに均等に塗っていく。
小量で、グリスを全体に塗ることができた。
この機会に適正なサドル高にしたいと思う。
サドル高の調整に重田自転車店へ。
お店にある股下の長さを測定する器具で測って頂いた。
重田社長は、股下の長さに、0.885の係数をかけた数値が最適なサドル高という。
この係数は、雑誌に載っていた数値と同じだった。
器具を使ってサドルの高さを調節して頂いた。
最後にトルクレンチで指定された締め付けトルクにした。
指定トルクは、6Nm。
毎回お世話になっている重田自転車店に感謝したい。
自分なりに下がった場合の対策を考えた。
シートポストにテープを貼って、下がった場合に判るようにしたい。
目立たないように2.5mm幅のブラック色のテープを用意した。
この幅なら自分以外の方は気が付かないだろう。
貼ってみると、目立たないし、引き締まった印象を受ける。
パーツを交換していくと、その素材によって取り扱い方法があり、それを正しく理解していないと、今回のような事が起きてしまう。
初心に戻って「ロードバイクの整備と修理」の本を読み直したい。
所有する者の責任として、ロードバイクは常にベストな状態にしたいと思う。
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