三宮のとある喫茶店でとなりのオバサンふたりの会話。
どうやら ラ・ラ・ランドの映画の話らしく、
「ジャズファンを満足させる映画を撮るのは むずかしいやろ、
エヴァンスのワルツフォーデビィ・・」
「ストックホルムでワルツを やろ、あれはよかったな」
「ダイアナ・ロスのビリー・ホリデイ、クリント・イーストウッドのバードや
あれは雰囲気出とった、デクスター・ゴードンのラウンド・アバウト・ミッドナイトもよかったな」
「そやのに最近 よーないな。チェット・ベーカーは まあまあか。
マイルス・アヘッドは マイルスや思て観たらガッカリやし」
「今度のララランドは セッションの監督やろ、心配やな
評判はええけど ジャズファンからは よーないしな、どないしょ」
「今すぐ 見んでもええな」
「昔な この辺に さりげなくちゅうジャズ喫茶があってな それとニーニーや、
若い時よー行っとったな、ちょっとコルトレーンでも聴きとうなったな・・」
「今日は3月11日やな、あれからもう6年か、関西ではあんまり話題にならへんな」
「神戸の震災ことなんか 東北では同じように思てんねんやろな、なんやさみしな」
「おきざりにした悲しみは やな」