亜北斎「ピアノの音が好きや。
そのむかし、ファッツ・ウォーラーというピアニストが作った
嘘は罪 It's a Sin to Tell a Lie というラブソング。
ジャズにかかわらず 10本の指で 愛を語るピアニストに。
アート・テイタム、モンク、バド・パウエル、エヴァンス、
マッコイ、レイ・ブライアント、エロール・ガーナー、
ソニー・クラーク、ウィントン・ケリー、レッド・ガーランド、
トミー・フラナガン、チック・コリア、ハンコック、
気になるキース・ジャレット、忘れられん本田竹曠、等々。
あちらの方、ビリー・ホリディ 他他 の歌もええけど、
お気に入りは、憂歌団の木村充揮。日本語をうまくのせて、
つぶやくような、しわがれ、しぼり出すダミ声、
時に叫び, 愛嬌たっぷりと、独特のユーモア。よう笑うた。」
写楽斉「映画は、トリフォー、アズナブールの ピアニストを撃て、
アラン・ドロンの サムライ のラストシーンは、
ピアニストの前で 弾の入ってないピストルをかまえたまま
撃たれたんやなかったか。ピアニストを笑え は山下洋輔。」
亜北斎「男の嘘、女の嘘。ついてええ嘘、あかん嘘。
嘘も八百あって、赤いのやら、あんなんやら、こんなんやら。
ホンマのことは ひとつ。残り799はだいたい曖昧か 嘘。」
写楽斉「選挙が近づいた。生活感のない政治家の嘘みたいな話。
嘘を承知で行くか行かんか。政治の複雑怪奇な利害関係、数の論理、
だいたいのことは、好きか嫌いかで決めてしまう、
単純な素人のわてに何が判断でけるんか。
ただ、怒りを忘れたわけやないけど、矛先がわからん。
過去の反動か、このままでええ、という人がようけおるのも
ようわからん。どもならんな。」
亜北斎「政治家のみなはん、嘘は罪でっせ。
コロナの情報も どこまで信じてええんか。」