相 絵一の偽画工坊

気まぐれ映画絵日記

シャドウ ボクサー

2017年11月11日 | 絵画

 「鏡相手にな 自分を殴り倒す どうにもならんもんを ぶん殴る。
  本物の人間相手なら問題になっても 鏡の中の自分なら
  せいぜい間違うて 鏡割って 血だらけになるだけやろ。」

 「問題抱えてるようやけど 好きにしなはれ。
  せいぜい 自分を殴りなはれ。」

 
   絵:蔵野 武


 「そいで本物のボクシングなんやけどな。重量級は迫力あって見てておもろいな。
  村田諒太や。これからも ずっと見ていたいボクサーや。」

 「ちと 日本人にはめずらしいタイプやな。人間がでけすぎてる感もある。
  チョイ悪とか ハングリーさとか 表に出さんとこもまたええのかな。」

 「そんでな 映画の題材に使われるスポーツでボクシングが多いんは
  現実より感動するドラマにしやすいせいやないかと思う。
  いっぱいあるもんな。
  スタローンのロッキーはじめ ロバート・デ・ニーロのレイジングブル
  ジョン・ボイドのチャンプ、ラッセル・クロウのシンデレラマン
  デンゼル・ワシントンのハリケーン、ヒラリー・スワンクのミリオンダラーベイビーなどなどや。」

 「それに 映画やないけど サイモンとガーファンクルのボクサーもええ。
  田舎から出てきた貧乏な若者が都会の片隅で生きていく哀しみを
  ボクシングのリングに例えて 切々と歌いあげる 感動もんや。」

 「ほならもひとつ おまけに極めつけ マイルスの ジャック・ジョンソン
  あんまり取り上げられんけどすきや。」

 「ほんでもって この絵描いた 蔵野 武て誰や。」

 「大阪人やない、江戸っ子の 僕さぁ。」
  
コメント
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