亜北斎「1967年 マジカルミステリーツアーのなかの曲、わては セイウチ I am the Walrus
ジョン特有の詩的な なんのつながりのない言葉の羅列のような言葉遊びでも名曲や。
セイウチでも、トドでも、アザラシ、オットセイ、オタリア、だれでもよかったかな。
Walrus をカタカナで書くと、ウォルラス。
War Last をカタカナで書くと ウォーラスト とわても言葉遊びや。」
写楽斉「昔、渋谷公会堂の向かいに、エッグマンというライブハウスがあったけど、
あれは この歌の I am Eggman からとったんやないか。今でもあるかな。
エッグマンやら、豚みたいに走るとか、血まみれの火曜日、空飛ぶルーシー、
死んだ犬の目玉、ポルノみたいな尼さん、エッフェル塔に、ハレクリシュナ、
エドガーアランポーとわけわからん。」
亜北斎「いやいや すべては繋がって深い意味があるはずや。
そやけど、卵男 Eggman とはなんやろ。
卵売りか、目鼻口耳をもがれて思考回路を絶たれ、考えることをやめた男か。
そんなら、あんたのことやないか。
ジョンもそんなふうに思てたかも。
オットセイがボールの曲芸をやめて、セイウチが卵男に 牙を剝く。」
写楽斉「音楽で国は救えんが、すこしは人を救える。
* 戦争に 言葉も歌も 武器ならず
亜北斎「 夏が終わったら、冬がきた。 短い秋が深い。わてらの人生の秋は晩秋を迎え、
20年ぶりに カズオイシグロの 日の名残り を読み返した。
本を読んで、アンソニー・ホプキンスの映画も観たのに内容はすっかり忘れてしもてる。
一日の中で夕方が一番美しいと。 夕方を 日の名残り と訳すのもええな、きれいや。
人生で一番ええのは 秋 と勝手に解釈。
ということで、 わてもあんたも、いまが一番。
野坂昭如、 老 & 老 を楽しむ。」
写楽斉「 さてと、世界の怪物たちは天国をめざすか、地獄をめざすか。
悪魔か 天使か。
ほな 世界の冬にむけて。」