太った中年

日本男児たるもの

ウータン問題

2010-08-19 | weblog

今日は、朝から頼まれ事あり(4/15)

今日は、朝から頼まれ事あり、
5000ペソ貸してほしいとの事。
1ヵ月後のビザ更新のためにとっていた5000ペソであるが
お世話になっている人の頼みであり
断れない。
返してもらうことを条件になけなしであるが
貸して上げた。

忘れていた(5/20)

今、フィリピンステイ最大の危機です。
パスポート更新のための5000ペソをキープしていたのですが
貸してくれと頼まれ貸してあげたのはいいが
返って来ない。

*

ウータンは日本なら田中宇を指すが、フィリピンではutan=貸し借り(借金)のこと。

それはフィリピンの経済、生活、人間関係を理解する重要なキーワードである。特に日本人がフィリピン人にお金を貸した場合、上記サラムライ7さんのように返ってこない、そう考えたほうがいい。

フィリピン人を信頼して、或いは信頼していたフィリピン人に頼まれてお金を貸し、返済されずストレスが溜まり人間不信に陥って人間関係が抉れるより、最初からフィリピン人にお金を貸したら返ってこないと考え、お金を貸さないことが賢明だ。フィリピン人と日本人とでは借金の感覚が異なる。

日本人は他人から借金したら返済するのが当たり前だけどフィリピン人は極めてルーズ。但し、踏み倒そうと思って借りるワケではない。これはウータン(借金)がドネーション(寄付)の感覚に近いのではないのかな。つまり、キリスト教的な富を貧しき者に分け与える価値感が根底にあると思うが。

しかしサラムライ7さん曰く「子供のうちから泥棒をして稼ぐ」貧困社会だから実のところは分かんねぇ。

妻の母親はフィリピンの片田舎でサリサリ(雑貨店)を営んでいる。その関係でウータンというよりツケで商品を買っていく客が多いという。回りに農家が多いので支払いは現金ではなくお米。金利ではないが多少イロをつけて返すためサリサリを始めてからお米を買ったことがないそうだ。

まあ、フィリピン人同士でも借金のトラブルがあるので尚更、日本人なら即座に断らないとね。

そこで妻に聞いた上手な断り方タガログ編。

「助けたい気持ちは一杯ですが、私もお金に困っているので、我慢してください。」

Gusto ko pong makatulong sa inyo, kaya lang ginigipit ko po rin sa pera, pasensya na po kayo.

グスト・コ・ポン・マカトゥーロン・サ・イニョ、カヤ・ラン・ギニギピッ・コ・ポ・リン・サ・ペラ、パセンシャナ・ポ・カヨ

一言「ワラン・ペラ」(金がねぇズラ)でいいんじゃねーのって思っていたら妻に「それは失礼に当たる、逆恨みされる」と言われた。金を無心するフィリピン人に失礼もヘッタクレもねーだろーが。

妻と結婚する前、ウータン問題はjet師範からレクチャーされているので用心しているけど、今度フィリピンへ渡航したら借金を申し出しそうなヤツに先制パンチでこっちから100円、200円の借金を申し出ようと策を練っている。「あの日本人はケチだ」と噂になればこれ幸い、平和に過ごせる。

そんなワケで奥さん、借金の申し出は即座にうまく断ろう。ではでは。