行きと帰り別々の道を走った。
わたしのオートバイ・ホンダワルキューレ、スピードメーター10キロ少なく表示している
どうしてだ・・。
3月25日火曜 朝18℃はれ はれ23℃ くもりみたいなはれ23℃
朝方3時頃目が覚めてうつらうつら・・5時前に起きて出発準備・・暗い5時50分スタ
ート・・きのう聞いていた二つ目を左・・信号で止まったマイカーに「マスカット・マス
カット」「次を左へ」
うん・・暗くて道がわかりにくい行き止まりだ、ゆっくりUターンしてタクシーのあとに
ついて走る。自転車の人に「マスカット」これを「真っ直ぐに」右手で知らせてくれる。
よし本線に乗った。
高原に入って登っていく、車は少ない。トラックはゆっくりゆっくりだ。こんなにカーブ
があったのかな・・峠を越えた。マスカットまでここからコースは二通りある・・来た道
より東側50キロ短いコースを走ってみよう。
来るとき500キロ地点・・別れ道でどっちも「サラーラ」の標識が出ていて・・とまど
った道。ロータリーにおまわりさんが二人「マスカット」は・・「マスカット」はこっち
だ・・・いやマルムル「Marmul」方面に行きたい・・こっちは「ガタガタ」道になってい
ないか。
「こっちはカーブが多い」「向こうはストレートの道」どっちも道は「いい道だ」に聞こ
えるサンキュウ・・カーブの多い方が気が楽だ・・ありがとう
あっちの道より道幅が狭い・・カーブが続き上下の道で前の車が見えない・・時もある。
かえってこっちの方が一本道より気がまぎわせられて気が楽だ。なれてくると100キロ
以上のスピードで走れるようになってきた。
きょうも風よ吹かないでくれ―い。向こうの道より風が出てきても砂の舞い上がりが少な
いような硬い砂地に見える。
分岐点で聴いたペトロール・スタンドが出てきた・・153キロ走って10リッター、スー
パーガソリン350円。リッター35円。どこのスタンドもスーパーとレギュラーの二種類、
最初のころはレギュラーを入れていたが値段はわからないが最近はスタンドの人がスーパー
を入れるものだと、どこのスタンドもスーパーノズルをとりだすのでお任せにしている。
スタンドの人もインド人が多い・・パキスタン、バングラデシュ出身もいた。インド、バン
グラデシュ、パキスタン、ネパール、それ以外はわたしは聞いたことがない・・もちろんオ
マーン出身が一番多いのだろうけど・・。
風が強くなってきた道に砂が流れ出してくる・・スピードを抑えてフロントに身をかくしな
がら進む。トラックを追い越す・・蔭に入るとスーッとおさまり・・前に出た瞬間グアァー
と風圧を受けハンドルがグラグラッとこわいほどゆれる。
ギアーを落とし前に出る瞬間は一時スピードをゆるめ風圧を避けながら追い越すようにして
いる。強風で有名なアルゼンチン・パタゴニア地方・最南端・ウスアイアまで走った時も恐
ろしい目にあった。
マゼラン海峡をフェリーで渡った・・話に聞いていた強風で有名なフェイゴ島。じゃり道が
つづく・・・横にかたむけながら走らなければならないほど風が強い。ぱっとやんだりする
ので余計に走りづらい。
あっあっ行きたく方向に持って行かれて溝にはまってしまった・・幸い転倒はしなかったが
抜けださせない、うしろから来た車の人たちの3人に押してもらって本線に戻ることができ
た。
このあとトラックを追い越したとき先頭に出た瞬間一瞬浮きあがってしまうような強烈な風
圧・・ぐらぐらっと浮きあがってハンドル操作も出来なかったので前から車が来ていたら衝
突はまぬがれなかっただろう、このときほど恐かった時はない。
いつも思い出すたびにぞっとする。30分ぐらいで風向きが変わった。いつものスピードに
戻せた。分岐点の本線に出た・・約ここで500キロ今12時10分、6時間で来た。
給油しながらお菓子とジュースで腹ごしらえ・・オートバイを見に来る人写真撮る人が寄っ
てくる・・どうぞ、どうぞまたがっていいですよ。さーあと、どこで泊るかだ・・広くなっ
た本線の道は走りやすい。
ガーミン・ナビを初めて使って走っている・・マスカットホテルの人に「ホテルのアドレス」
を入れてもらっていたのだ。スピードメーターが違っていたことが初めて分かった。
100キロで走っているつもりがナビには90キロ・・120キロでは110キロの表示が出
ている。あぁーそうだったのか。これまで100キロ走行を一時間走って90キロにしかなら
ない・・道のいいヨーロッパやオーストラリアで3,4回実験しても同じ結果だったのだ。
おかしいなータイヤ圧の関係なのかなーとそのままだった。今はじめて原因がわかった・・・
10キロスピードメーが少なく表示されているのだった。
なぜだろうか・・ホンダとあろうものが・・他の会社も同じ造りになっているのだろうか。今
まですっかり信用して走っていたスピードメーターだったのに・・どうしたことだ。ウソつい
ちゃダメだろうが・・。
「ガーミン、ナビ」と「ホンダ」どっちが正しいのだろうか・・人身事故の時問題になりそう
なことだ・・例えば日本の市内で50キロで走っていたと思っていたら実は40キロが正式ス
ピードだった、これは大きな問題だろう。
言いたいのは「正確」な「スピードメーター」表示ができる「計器」を装備してもらいたい。
あやしいスピードメーターは取り替えてほしいものだ。もしかしたらリコールに発展するかも
しれないなー。
ペトロール給油ちょうど今3時だ・・700キロを過ぎている。「ここにホテルはあるの」あ
そこだと指さす。
「いくら」だろうか・・と話していると食堂から出てきたホテルの人「ハウマッチ」いくら
・・ちょこっとわたしの顔見て「20リアル(5000円)」ときた。「顔を見て判断したな
ー・・」「高いよ」古臭いホテルだと見ただけでわかる。
「デスカウント」「15リアル(3750円」にして」「15リアルでOK」と返事した。壁
はひびが入り冷房も古く使えない・・きょうは我慢できる温度だからいいが・・。
まぁシャワーはお湯が出てくるので良しとしよう。食堂でマトンカレーの具のみ・・これはうまかった。ネットもない・・テレビもなし・・8時前にベッドに入る。往きと比べてきょうの帰りは砂漠地帯に慣れたこともあって気が楽だった。