鳥見をしているとき,いつでも,一番言いたい言葉は,「いた」。

探していた鳥をようやく見つけたとき,出を持っていた鳥がようやく出てきたとき,思いがけない鳥が目の前に現れたとき。そういうとき,つい漏れてしまう言葉が「いた」。


感嘆符がつかない,普通の「いた」。


叫ぶわけじゃないけれど,「いた」と言うときの幸福感ったら,ない。


ドーパミンだか何だかわからないが,幸福ホルモンが脳内を駆けめぐる。


このときは,漁港内で,遠くを飛ぶ鳥を観察していて,何気なく足下の海面を見たら,「いた」。
(2025/02/02 ケイマフリ)