鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

そば畑は昆虫の竜宮城

2024年09月22日 | 山形県_庄内地方

 9月初旬。

 山形県の山間(やまあい)の集落。
 
 そば畑の横を通りかかったとき,そばの花が満開だったので,少し覗かせてもらった。
 
 
 畑一面に咲いていた花々は,見事のひと言。
 
 
 清楚で美しいそばの花。
 
 
 そして,この花々に惹かれ,虫たちも,集まっていた。
 
 生産者さんにご迷惑をかけないよう,外周の道路など離れたところから,双眼鏡で観察し,手持ちの望遠レンズで撮影する。
 
 
 まず,キアゲハ。
 
 
 お馴染みのチョウ。
 
 密な花々の中に入りにくいのか,畑の上方を飛び回って,吸蜜していた。
 
 
 数は少なかったが,アゲハチョウの姿もあった。
 
 
 キアゲハより白っぽく,前翅の付け根上側に線状の模様が入っている。
 
 
 こちらでは,キアゲハばかりで,アゲハチョウはあまり見かけない。
 
 
 それにしても,このチョウを,『ナミアゲハ』と言ったり,『アゲハ』と言ったり,さまざまだが,正式には何と呼ぶのが正しいのだろう?
 
 ミヤマカラスアゲハもいた。
 
 
 この個体は,近い距離で,ず〜っと,吸蜜して,楽しませてくれた。
 
 
 緑や青,紫に見える『構造色』が,とても美しい。
 
 
 美しさに惹かれてしまい,このチョウの写真は,山ほど撮ってしまったが,ここに張るのは,このへんで止めておこう。
 
 
 次は,タテハチョウ。
 
 この鮮やかな色のチョウは,アカタテハ。
 
 
 周りの白い花々が,鮮やかさを際立たせている。
 
 
 「アカ(赤)」がいれば,「キ(黄)」もいる。
 
 
 濃いオレンジ色だが,キタテハ。
 
 
 こちらも,白い花との対比が美しい。
 
 ヒョウモンチョウもいた。
 
 
 よく見ると,ミドリヒョウモンっぽい。
 
 
 キタテハより翅が丸っこくって,優しい感じ。
 
 オスは,鮮やかなオレンジ色で,キタテハに負けていない。
 
 
 同じタテハチョウの仲間だが,こちらは,一転,シックなイチモンジチョウ。
 
 
 アサマイチモンジとよく似ていて,違いが微妙。
 
 キャベツ畑で『おなじみ』のモンシロチョウもいた。
 
 
 白いチョウが,白い花々の上を,ひらひら舞っているショット。
 
 どこでも見かけるキタキチョウは,ここにもいた。

 
 色が薄いので女の子かな。
 翅表の黒が透けて見える。
 
 この子は,スズメガの仲間。
 
 
 クロスキバホウジャクは,翅の一部が透明で,透けている。
 
 ホウジャクは,全然頭になかったので,この出会いは,とても嬉しかった。
 
 同じ『スズメ』が付いても,スズメバチは,『怖い』というイメージが先行しているが,すごくカッコいい昆虫だと思う。ファンも多いのではないだろうか。

 まず,ヒメスズメバチ。
 
 
 お尻の先っぽが黒いのが識別ポイント。
 横顔が美形だ。
 
 キイロスズメバチは,顔をアップしてみた。
 
 
 恐ろしげなアゴの間から舌を出して,そばの花蜜をなめているのかな。
 このアゴのカッコ良さは,クワガタムシにも負けていないと思う。
 
 ハチの仲間では,ミカドトックリも,姿を見せてくれた。
 
 
 こんなに細い腰。
 
 
 まさに,『はち腰』だ。
 スタイル抜群。
 
 こちらは,コアオハナムグリ。
 
 
 そばの花に顔を埋め,最高に幸せ ,という感じに見える。
 
 そして,ヤマトシリアゲまでいるし。
 
 
 え?
 
 
 シリアゲムシも吸蜜するんだぁ。
 
 まだまだ撮影した虫はいるのだが,もうやめておこう。
 
 記事が長くなりすぎた。
 ここまで付き合ってくださった方には,伏して,お詫びと感謝を申し上げる。
 
 
 
 いずれ,次から次に,虫たちが現れ,そば畑で舞い踊っていた。
 
 
 
 
 まさに,竜宮城に招かれた浦島太郎の状態で,チョー幸せだった。
 
 
 
 ここで舞い踊っていたのは,タイやヒラメではなく,チョウやハチたち。
 
 ここは,白いツユクサのあった場所と同じエリア。
 とっても良いところだった。
 
 山の中に,破格の価格で,フレンチのコースを食べさせてくれる宿もあるし。
 
 
 いつか再訪すること間違いなし。
 
(2024/09/07-08  たくさんの昆虫たち)