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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

ヒメシジミが乱舞

2024年06月27日 | 山形県_置賜地方

 環境省のレッドリストでは,準絶滅危惧(NT),秋田県版レッドリストでは,絶滅危惧Ⅰ類に指定されているが,今回観察できた山形県では,レッドデータの指定がない。
 たぶん,それなりに個体群が安定しているのだろう。

 翅裏がよくわかるオスの写真。

 ヒメシジミとミヤマシジミ,アサマシジミの3種は,互いによく似ているが,前翅(写真では上の翅)中央に5つ縦に並んだ黒斑の,一番下の黒斑が丸いのは,ヒメシジミだけ。
 ほかの2種は,楕円になっている。

 また,後翅(下の翅)の外縁側に並んでいる丸っこい黒斑に青い鱗粉が見えるのは,ミヤマシジミだけ,という。上のオスの個体では,見られない。

 しかし,今回撮影したメスの中には,青色鱗らしきものがある個体もあった。

 画像が粗くなるが,拡大してみる。

 ヒメシジミでも,このような個体がある,ということ。

 オスの翅表は,やや紫がかった青で,とてもきれい。

 そして,個体差がある。

 光の当たり加減が影響しているかもしれないが,青が濃く見える個体。

 青が薄く見える個体。

 翅表の外縁に着目すると,黒帯が太い個体。

 黒帯というより,黒斑が並ぶように見える個体もあった。

 これも,光の加減か?

 メスの翅面は,シックな黒褐色で,後翅にオレンジ色の斑が並んでいる。

 見方によっては,オトナ。

 メスの方も,色合いに個体差があるようで,オレンジがない個体もあった。

 ここまで,個々のチョウを見てきたが,全体を見ると,オス・メスが入り乱れ,重なるように,ひとつの花に止まったりして,なんか,すごく楽しそうだった。

 生命力溢れる光景,と言うと,固い表現になってしまうが,元気をもらえる光景には違いない。

 これを見ていると,映画の「アメリカン・グラフィティ」や「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」(第1作)に登場する若者たちのパーティーを連想。

 パーティーの仲間から離れ,片隅で,こんなことしているカップルもいたし。

 お尻とお尻がくっついて,おしり合い。

 ヒメシジミたちに遊んでもらっているとき,サシバが,背景の林にいたが,証拠写真は,後ろ向き。

 このときは,何か獲物を見つけたようで,林の中に飛び込んでいった。

 交尾しているヒメシジミの上では,サンショウクイが,珍しくも,木の天辺で鳴いていた。

(2024/06/22 ヒメシジミ,サシバ,サンショウクイ)

 

 



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