ミドリシジミの仲間(ゼフィルス)は,夢のようにきれいなチョウだ。
オスは,翅表に,カワセミやオオルリのような構造色を持っている。
何度か,夕方の薄暗い林の中を飛ぶ光景を見たことがあるが,小さなチョウがキラキラ瞬いて見え,感動ものだった。
今回出会ったのは,そんなゼフィルスたちの中でも,最も小さくて,最もブルーが強い種類。
ブナ林に住む日本固有種だ。
日が昇り切ったとは言え,まだ,朝の時間帯ではあった。
複数の個体が,キラキラ光りながら,低いところを飛んでいたので,探してみたら,葉っぱに止まっている個体を発見。
近くに座り込んで,翅を広げてくれるのを,じっと待つ。
待つ。
あ,少し開いた。
もっと開いた。
手が震える。
さっきまで,夢にも思っていなかったゼフィルス翅表の撮影。
さっきまで,ゼフィルスという言葉さえ知らなかった妻は,私の隣でスマホ撮影。
後で知ったが,ゼフィルスの中でも,この種類のオスは,夕方に活動し,ブナの梢の高い所を飛ぶため,撮影が困難らしい。
ホント幸運だったと思う。
いろんな好条件が,偶然,重なっていたのだろう。
前日,神社で出会ったアオダイショウが,この幸運を持ってきてくれたようにも思う。
なお,オスの撮影に先立って,メスも撮影していたので,こちらも張っておく。
この子は,なかなか翅を広げてくれなかったが,スマホでの近接撮影も許してくれた。
上の写真は,スマホで撮影したもの。
トリミングはない。
(2024/06/22 ◯◯ミドリシジミ)
※ 昆虫は,採集されてしまうので,ネット検索にかかりにくいよう,場所の詳細と種名の一部を伏せさせてもらった。ただ,この記事にたどり着かなくっても,昆虫愛好家の中では知れ渡っているフィールドとは思うが ... 。
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