山形市を一望できる高地に,こんなに見事な花風景があった。
前月,各地で開催されたひまわり祭りの花風景にも匹敵する,と,素直に感動。
きれいだなぁ,と思いながら,写真を撮った。
しかし,大馬鹿だった。
この花々は,ヒマワリと同じキク科ではあるが,特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ(大反魂草)だった。
寒冷な気候を好み,また,地下茎による繁殖力が半端なくすごいため,高地にある国立公園などでは,大群落を作っており,在来種への影響が出ているようだ。
他の植物の成長を邪魔する物質を出すので,大群落が形成された場所からは,高原植物などの在来種が消えてしまう。
根絶するには,地下茎ごと排除する必要があり,各地で,その作業が行われているようだが,かなり手強いようだ。
同じ風景でも,そういう知識を得る前と後では,全く違って見える。
群落は,この周辺に,まだまだあり,民家の周辺や畑地にも,この花が見えた。
大変なことになっていた。
そうした中,黄色い花の群落の中に,赤い花が,すっくと立ち上がっていた。
こちらは,たぶん,在来種のエゾミソハギ。
『世界の侵略的外来種ワースト100』に入っている植物だが,日本では,在来種なので,問題ない。
というか,日本に侵略してきた特定外来生物にも負けない,希望の星にさえ見える。
ゴジラに対するモスラか?
そういえば,最近,『要注意外来生物』に指定されているセイタカアワダチソウの勢いが収まり,昔のように,ススキの方をよく目にするようになった気がする。
今後,オオハンゴンソウも,そのようにならないものか?
なお,『ハンゴン』(反魂)とは,死者の魂を呼び戻すことを言うらしいが,悩ましいことに,相当な『反骨魂』の持ち主と見た。
(2024/08/18 オオハンゴンソウ,エゾミソハギ)
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