4時半ごろに白沢登山口に到着すると、薄暗いなか、1台の駐車スペースを見つけました。
隣りに停めていた車からお弁当とお箸を持って男性が外に出てきました。
一番登山口に近い方の駐車スペースが既にいっぱいなので、ここに停めた方がいいと、
わざわざ食事中なのに私たちに教えてくれました。
爽やかな風が吹いたような気がしました。
準備を終えて歩き出さんとしていたその男性は、同様にザックを担いだ私たちを見て
「テントですか。私は日帰りしかしないんですよ」。
はあ、普段から日帰りしかしないと。なるほど。今日は小屋泊りなんやろか?と
深く追求する間もなく、先に出発されていきました。
5時すぎ、私たちも出発です。
登山口からしばらくは林道です。そして、すぐに白沢沿いに登っていくことになります。
沢にはいかにも滑りそうな丸太橋、高巻きには梯子が架かり
いくつもそれらを越えて行かなければなりません。
間もなく、この夏最大量の汗が毛穴から噴出します。
あーあ、わざわざ北アルプスくんだりして最大量の汗をかくとは。
失敗や。テント担いで登るとこちゃう!
後悔しても時すでに遅し。
恐らくこのコースで1、2を争っているであろう景勝地、
魚止ノ滝も、チラ見で流して先に進みます。
ようやく最終水場に到着してほっとしたのもつかの間、
そこからは沢から離れ、腹立つくらいに急坂。
ついに吐き気までもよおしてきました。
担いできた水をグビグビやります。グビグビしたら少しましになってきました。
何度か立ち止まりながらも少しずつ足を進めます。
いつもと違うのは息切れがひどかったことです。
少し歩いてハアハアハアハア→立ち止まる。の繰り返し。
ああ、熱中症の初期ってやつですか。
前方より爽やかな風が吹いてきたと思ったら
隣りに駐車していたくだんの男性、颯爽と登場。
「いやー、誰もこなくて山頂独占でしたよ」
日帰りってああ、やっぱり餓鬼岳を日帰りか。もう降りてきたんかー。
そりゃ、そんなに早く山頂着いたら独占もしますよ。
男性が目撃したぐるり360度の展望を思い描いてさらに急坂を登る。
大凪山までくると、登山道はちょっと平坦になります。ちょっとだけやで。
ぼちぼち環境に順応してきたのか身体は楽になってきました。気のせいかもしれんけど。
つづら折りの百曲りでは少し花が咲いていた。ほんと、少し。
気が紛れん。
出発してから7時間。汗と吐き気とネガ思考その他もろもろと格闘の末、餓鬼岳小屋に到着。
受付で行程を書き込んだ宿泊カードを提出します。
「明日は大天井ですね」
「はい」
平然を装い返事しましたが、燕岳までかもしれない可能性50%。
狭いテント場にテントを張って山頂に登りに行きます。
コマクサが少しだけ残っていた山頂からは、教えてくれた通り360度の展望でした。
私たちがテントを張った後でやってきた単独の男性が山頂にきました。
明るい若人はこちらが促すまでその場でずっと楽しそうに山の話しをして、
ビールが買える時間までに戻ります、といって唐沢岳に向っていきました。
明日の歩く方向を確認しました。
燕山荘がはっきり見えていたので、燕岳はすぐわかりました。
でも、どう目を凝らしても、こちらから延びて行く稜線の先が途中で無くなっているのです。
何でしょうか。全く違う山塊を登り返せと?いやいや、そんなことは無いはず。
人の目を欺くのもいい加減にして欲しいですね。
隣りに停めていた車からお弁当とお箸を持って男性が外に出てきました。
一番登山口に近い方の駐車スペースが既にいっぱいなので、ここに停めた方がいいと、
わざわざ食事中なのに私たちに教えてくれました。
爽やかな風が吹いたような気がしました。
準備を終えて歩き出さんとしていたその男性は、同様にザックを担いだ私たちを見て
「テントですか。私は日帰りしかしないんですよ」。
はあ、普段から日帰りしかしないと。なるほど。今日は小屋泊りなんやろか?と
深く追求する間もなく、先に出発されていきました。
5時すぎ、私たちも出発です。
登山口からしばらくは林道です。そして、すぐに白沢沿いに登っていくことになります。
沢にはいかにも滑りそうな丸太橋、高巻きには梯子が架かり
いくつもそれらを越えて行かなければなりません。
間もなく、この夏最大量の汗が毛穴から噴出します。
あーあ、わざわざ北アルプスくんだりして最大量の汗をかくとは。
失敗や。テント担いで登るとこちゃう!
後悔しても時すでに遅し。
恐らくこのコースで1、2を争っているであろう景勝地、
魚止ノ滝も、チラ見で流して先に進みます。
ようやく最終水場に到着してほっとしたのもつかの間、
そこからは沢から離れ、腹立つくらいに急坂。
ついに吐き気までもよおしてきました。
担いできた水をグビグビやります。グビグビしたら少しましになってきました。
何度か立ち止まりながらも少しずつ足を進めます。
いつもと違うのは息切れがひどかったことです。
少し歩いてハアハアハアハア→立ち止まる。の繰り返し。
ああ、熱中症の初期ってやつですか。
前方より爽やかな風が吹いてきたと思ったら
隣りに駐車していたくだんの男性、颯爽と登場。
「いやー、誰もこなくて山頂独占でしたよ」
日帰りってああ、やっぱり餓鬼岳を日帰りか。もう降りてきたんかー。
そりゃ、そんなに早く山頂着いたら独占もしますよ。
男性が目撃したぐるり360度の展望を思い描いてさらに急坂を登る。
大凪山までくると、登山道はちょっと平坦になります。ちょっとだけやで。
ぼちぼち環境に順応してきたのか身体は楽になってきました。気のせいかもしれんけど。
つづら折りの百曲りでは少し花が咲いていた。ほんと、少し。
気が紛れん。
出発してから7時間。汗と吐き気とネガ思考その他もろもろと格闘の末、餓鬼岳小屋に到着。
受付で行程を書き込んだ宿泊カードを提出します。
「明日は大天井ですね」
「はい」
平然を装い返事しましたが、燕岳までかもしれない可能性50%。
狭いテント場にテントを張って山頂に登りに行きます。
コマクサが少しだけ残っていた山頂からは、教えてくれた通り360度の展望でした。
私たちがテントを張った後でやってきた単独の男性が山頂にきました。
明るい若人はこちらが促すまでその場でずっと楽しそうに山の話しをして、
ビールが買える時間までに戻ります、といって唐沢岳に向っていきました。
明日の歩く方向を確認しました。
燕山荘がはっきり見えていたので、燕岳はすぐわかりました。
でも、どう目を凝らしても、こちらから延びて行く稜線の先が途中で無くなっているのです。
何でしょうか。全く違う山塊を登り返せと?いやいや、そんなことは無いはず。
人の目を欺くのもいい加減にして欲しいですね。