1月10日(月・祝)は、京都市左京区の天ヶ岳に登りました。
さくっと雪山を楽しむにはよかろうと選んだのは
鞍馬から入山して大原に下山するコースです。
鞍馬と大原の里の雪景色にも期待しつつ。
けれども実際は想像以上の積雪で、途中からは、ラ、ラッセルだと!?
叡山電鉄を降りると、鞍馬駅前で10センチほどの積雪。
「むむ……。今冬の京都はやはりひと味もふた味も違う……!」
軽く考えていたのが覆されました。
とりあえず、装備はしっかり整えて出発です……。
鞍馬街道を歩いていきますが、本に書いてある薬王坂への標識が見当たりません。
この迷える登山者に、街道で除雪作業をしていた住人の方が
「あんたら行き過ぎやでー」と声をかけてきてくれ、無事軌道修正となりました。
とはいえ、トレイルコースの入り口までは、膝までもぐる雪に往生。
はてさてこの先どうなることやら。
けれども、薬王坂に入ると積雪はだいぶ落ち着いた状態となりました。ほっ。
薬王坂を登りきると、静原へと続くトレイルコースとは別れて
北にのびる尾根へと登っていきます。
一切展望なし。
だけど杉の回廊はとても美しく。
三等三角点を通過し、三又岳へ向かって登っていくと
雪がどんどん深くなり、吹きだまりでは腿ぐらいまで潜りました。
これはまだ写真を撮っていられたので余裕あり
いやがおうでも緊張を強いられ、頭に浮かぶことといったら
「おうちに帰れなかったらどうしよう」。
ただひとつ、よかった事と言えば、意外と雪が軽く、
まるで砂浜の砂をかき分けているような感覚……。
といってもその時は必死で、早くこの状況から解放されたい気持ちでいっぱいでしたが。
急坂を登りきると天ヶ岳の山頂。
「あなーたと こえーたいー あまがーたあけー」
熱唱するわいはん。
そら熱唱する気持ちもわかるわ。
行動食はアップルパイ。
行動食の選択からして、出かける時のお気楽さが現れていて鬱。
よし、あとは下るだけだーっと休憩もそこそこに出発しましたが
シャクナゲ尾根の分岐までは、これまた最強に積雪が多く、
分岐からのトラバース道も右側の急斜面からこのたっぷり積もった雪が
崩れてきやしないかとひやひや。
と、前から8人ぐらいのグループが登ってきました。
これには私もわいはんも大喜び。
やっとトレースのついた道が歩ける!
グループの方々は山頂までの最後の登りで大変そうですが
アイゼンにスノーシューと、私たちより遥かに装備がしっかりしておられたので
楽勝だったことでしょう。
それから、私たちはトレースの上をお気楽に下っていくのでした。
♪タカスギー タカスギーいいい タカスギーいいい タカスギ♪
と、タカスギ建設のCMを思い出さずにはいられない杉林
寂光院の前に出て、しば漬けのお店でつい試食をしたら
なんとなく買わなければならない雰囲気になり、しば漬け購入。
大原のバスターミナルまで歩きます。雪の大原。
まだまだ降りそうですね。