桜が散る頃になると10年前に別れてしまった京都の友人を思い出します
彼女とは音楽の趣味で知り合いました。
ライブで一度会っただけで、まだネットや携帯が普及してない頃だったので
もっぱら手紙のやりとりをしていました。多いときで週に三通ほど。
それが10年間続きました。
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「ソウルメイト」というのをご存知でしょうか
この人生で出会うべくして出会った魂の友。
強く惹かれあい互いの人生に影響を与えて学びあえる相手。
私が素の自分を見せて心が空っぽになるまで語り合えた相手は
おそらく彼女だけでしょう。
価値観や感性が同じであるとかそんな次元は飛び越えて
彼女と出会わなかったら今の自分はいなかったと今でも思える相手です。
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雨に濡れた若葉の匂い・・懐かしいサマーソング・・ひんやりとした秋の夜長・・
白い冬の朝・・・
桜ひとひら風に舞い季節が何度巡っても
「さよなら」と綴った手紙の返事はついに来ることはありませんでした。
ずっと同じ道を歩いて行けると信じていたのに
いつしかそれは叶わなくなってしまった・・
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「タイムカプセルみたいに10年後に開封する手紙をお互いに渡して持っていようよ」
と私が言ったら
「10年間も開封せずに持ってるなんてとても出来ないから
自分で持っていて10年後にお互いに渡すことにしたいな」と彼女は言いました。
彼女が好きだった永ちゃんの「愛しい風」を聴きながら
しまってあった約束の手紙を取り出しています。
もう決して彼女の元へ届くことはない手紙です。
お元気ですか?
お変わりないですか?
私は今でもまだヒムロックを聴いています・・
約束の10年後がまもなくやって来ます・・
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