さて今日は休みだ。然も連休を取っている。毎回のように取り上げている古い Lo-Dのカセットデッキ(「D-400mkII」 )は良好だ。なので録音機能も一昨日辺りから活かしているのだが、なんとか実用にはなった。このデッキは当初、ヤフオクで購入した。しかしながら回転ムラが酷く、それが元で音質もイマイチだったので、回転系から調整も兼ねて整備を開始した。最初はモーターの交換から始めた。それでようやくラジカセ程度の精度となったので、「まあいいか?」てな感じにはなったのだが、改良が出来ると、自然と次の欲が出るものだ。この時点ではまだピアノ曲を聴くまでの精度ではないのだ。なので老化が元で影響がありそうな走行系のパーツを再点検。アイドラーのゴムが滑っていたので、水道の蛇口に付ける Oリングに替えてみた。周辺のバネも弱っていた物から交換したり、詰めたりしてみた。するとトルクが復活。早送りも観き戻しもOKとなった。それとピンチローラーはなかなか同じサイズが見つからないので研磨をした。それから三端子レギュレータを揃えて安定回路を作った。
そんな試行錯誤があっての今があるのだ。で、ようやく安定した状態だ。入出力のレベル調整もやった。そんなこんなで電子系は完璧に仕上げた。するとラジカセ程度の精度のカセットデッキが、やっとオーディオ機器レベルになった。好きなピアノも聴ける。ちなみにモーターのピッチ調整だが、私見では矢野顕子さんのレコードをテスト音源として使うと人の声とピアノでチェックが出来るので一石二鳥だ。此処で「なんであんなに甲高い声で(チェックを)?」と思う人も居るだろうが、「そんな(甲高い)声だからこそチェックが出来る」と言いたい。(矢野顕子さん、ごめんなさい。)つまり高いと子供の声になってしまい、低いとオカマの声になってしまうのだ。(これは差別ではありません。)たまたま小生が音楽好きで相対音感があるので、どうにかなっているのだが、実際は「測定器なんかが在るといいのかな?」とは思う。(パソコンに入れられる良いライティングソフトなんぞないものか?)後で探してみよう。製造年代(こちらは1976年製造)もあるのかノーマルテープとのマッチングが素晴らしいのだ。(LNもLHも問わずだ。)それに引き換え、クロムポジションでは何故か音が伸びないので、バイアスが深過ぎるのかも知れない。そんなこんなを打ち込みながらBGMとして掛けているレコードは、先週に届いた「The Art Of Bruno Walter With V.P.O.」なるSPレコードの復刻盤だ。14枚組なので、順番にゆっくりと聴いてるが、とても心地好い。さてタイトルに掲げたウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』からの台詞、「泣くがいい、悲しみを口に出さずにいると、いつかいっぱいに溢れて胸が張り裂けてしまうぞ」。だが、そんな事は一生のうちに何度かはあるものだ。だかそれを経て、人間と言うものは成長をしていくものだ。一度しか無い人生だ。有意義に過ごしたい。