10日夜から12日の午後9時過ぎまで丸48時間の利尻島遠征が無事終了しました。釣人会の松田さん、佐藤さん、野村さん、滝上さん達幹事の労力に感謝しております。私は、鬼脇漁港の漁師の作業場となっている岸壁の通称「へそ」の右角に釣り座を設け、根をおろしたように24時間以上居座り続けました。竿は「がま投げ30-420」2本、真中の竿は「がま磯5号ー530」(暇つぶし用に持参)、島流しの流人の腕に彫られた紋様に似ているのが気がかりです。向かい側は外防波堤、幅は車2台分の余裕があります。
下左は、滝上さん、三浦さん、大学生の孫を連れた野村さんの釣り座。右手に外防波堤をのぞみます。下中央の写真は、私の釣り座、作業の途中のロープが放置されています。漁師に伺うと釣りをしていいよ、と言われましたが、エンジン音に耳をそばだて、竿先を見るという油断できない場所でした。接近した船に道糸をかけられ切られました。前方は船上げ場をのぞみます。右は、漁協前の岸壁で、しょっちゅう船が着岸、離岸していました。私は、夜が勝負と腹を決めました。
鬼脇に10名が下車しました。左の内防波堤の先端や右の外防波堤の先端に釣り座を設けた方達は大漁しているようですが、私と同じへそに陣取った野村さんは、11日の昼間は漁師さんや地元の釣り人と交流していました。釣り竿の下でウニ獲りしている漁師から「これ食え」と貰ったウニや、別の船のオーナーからホタテを貰ったのを数個お裾分けを頂きました、ご馳走様でした。
夜は、せいぜい30cmのソイやガヤに攻められ、殆ど放流していました。サンマからイソメに変え、クロ狙いに絞りました。正解で、4000円分のイソメがなくなるほどクロが大小釣れました、頭は40ちょい、25cm以下は放流していました。釣れるカレイはすべてクロでした。帰宅後、「1年分の釣果だから、お祝いに配ろう」と、8軒のご近所さんにお裾分けしました。16年の利尻釣行で15回鬼脇に通っている滝上さんからは、千石場所の釣り座を譲り受け、自作カレイ天秤を、「これ使ってみな」とプレゼントされました。早速2枚の35前後のクロが掛りました。75歳、アイデイアマンの滝上さんに感謝です。滝上さんや、左で竿を出していた90翁の三浦さんのようにいつまでも釣りができる幸せを天に祈っていました。長い時間を一緒に過ごす釣りの妙味は、人間が見えてくることです、利尻の釣りはそのような面があるのです。