ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

運動耐容能

2013-01-16 13:08:59 | 釣り
昨日の朝は、早く目が覚めていつもより早く家を出たせいもあったんでしょうが、道路も広く開けられていたので、随分と早く職場に到着しました。しんとした職場で、左の胸をいつも気にするいわゆる半病人の状態から抜け出すには、もう少しの辛抱だな~と考えていました。

およそ40年ほど前、半病人の運動能力という課題を与えられたことがあります。手術や薬物で健康を取り戻しても、回復した病人というのはどの程度の生活が出来るのか、はっきりした定義が無い頃でした。心不全の研究班は、室内での日常生活ができるように回復した病人を半病人と定義したのでした。ニューヨーク心臓協会の機能分類ではI,II度からIII度の方達が含まれました。

失礼な定義だな、と憤慨もしていましたが、回復した心不全患者の社会復帰やリハビリにつながり、科学的なデーターを提供できるものと考え、多岐にわたるグループであたりました。運動耐容能をみる前に、先ず安静時のデーターを調べました。手術前の患者さんと家族には丁寧に説明し協力して貰える方のみで始めました。対照群となる健常者は、先輩のクリニックにクーラーを担いで出かけ、ドック受診者で異常所見のない、運動負荷試験陰性の方に協力をお願いしました。

オリンピックを目指して合宿している実業団の複合選手とアルペンの選手にも、トレーニングの成果としての運動耐容能を調べさせていただきました。ストレスや交感神経活性の指標の一つである血漿ノルエピネフリン(NE)(ノルアドレナリン)濃度では、健常者の平均NE濃度191pg/mlに比較して心不全患者(×印)は418pg/mlと有意に高い値を示しました。一方、スキー選手(SKI)は、49.7pg/mlと有意に低い値でした。安静仰臥時の心拍数と血漿NE濃度との関係をみたものですが、スキー選手は心拍数が少なく、NE濃度が低い。心不全患者では心拍数が多くNE濃度が高く、黒丸で示す健常者を中にして群は分かれました。遠投派の釣り人は、トレーニング効果で、スキー競技選手と同じデーターを示すものと思います。