ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

エリモでは潮を釣る

2015-09-01 20:02:48 | 釣り
エリモ岬の東西の日高海岸と黄金道路は、ご存じのように、太平洋に面し、大きな波が直撃します。波長の長くなった最近のうねりは、日高の沿岸にも大きな爪痕を残しております。石垣島あたりに有る台風のうねりもエリモ海岸に到達します。エリモの釣りで最も重要なことは、潮位を時間ごとに知っておくことだと思います。防災の日ですので、こまごまと書いてみました。



上の図は、医釣会例会の行われる9月27日(日曜日)のエリモ岬の潮位を縦軸に横に時間をとった潮汐(ちょうせきと読みます)曲線です。海上保安庁の潮汐推算港図(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/TIDE/cgi-bin/tide_pred.cgi?area=0159&back=../tide_pred/1.htm&year=2015&month=09&day=01&btn=ForAreaWindow_Japanese)から引用させて頂きました。命に係わる潮位の推移が素人の私達でも簡単に曲線化できますので、いつも重宝させて貰っております。感謝しております。医釣会のHPにも釣り会当日のこの潮汐曲線がポチと押すとみられます。バスが現地に到着するのが午前零時頃、約120cmの潮位ですが、釣りを始める頃には、2-30cm潮が込んで海が深くなりますので、そのつもりで海岸線から高い位置に荷物を置いておきます。満潮に達したなら、竿を仕舞う時間頃まで潮が引いて干潮時には40cm位の潮位になります。

低気圧が近づいてきたなら、遠くのものが近くに見えるようになり、海が膨れ上がり、潮位が高くなります。天気図で、気圧配置と中心の気圧の数値も知っておきましょう。数字が小さいほど怖い低気圧です。潮汐曲線は、月のリズムのおおよそ14日ごとに変動しますので、2週間前の干満に類似します。満月や新月などの引力の差異によって満潮時や干潮時の潮位が異なります。凪でも満潮の頃になると、場所によって波が立って岸に向かってきます。この時に、引き潮で沖に出たイソゴミがまとまって岸に向かってきます。

時化や台風の場合、岸に向かう波は高くなり、ゴミは多くなり、沖に向かう引き潮も大きくなります。釣り場によって、離岸流と呼ばれる岸から沖に向かう流れを起す場所が有ります。干潮時にも離岸流の場所は健在ですので、波にさらわれないように、膝より深い場所に入らないようにしましょう。離岸流は恐ろしいです。砂場から釣る場合にもライフジャケットが有用です。滑らないようにスパイクを履き、単独で岩場に出ないことです。エリモの釣りは、魚を釣るよりも潮を釣ることが重要です。他の釣り人に「助けて~」の声が届く範囲で釣りましょう。