ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

忍路(おしょろ)の観音坂

2012-02-09 22:13:30 | 釣り
伊藤整の自伝的小説「若い詩人の肖像」の中に二人の女性が出てきます。蘭島の浜で初デートの後に深い仲になったN子は、伊藤整が別れを告げた後に血で書いた手紙を送っています。情熱的なN子とは反対に片思いのままに過ぎた女性が忍路に住んでいました。その女性T子が住んでいた家は、忍路の観音坂にありました。

塩谷から伊藤整は通っていたらしいのです。月の夜、音を立てずにT子の家の近くを通ったという記述もあります。その思いを追いかけて伊藤整研究家は観音坂を探索していました。蘭島にも観音坂というのが有るらしく、昔から住んでいる地元の方は知っているようです。

実は、この坂には私も馴染みがあります。釣りブロガーである知人のやみいさんやハゴトコさんもこの坂を良く知っているでしょう。私は昭和45年前後に数年間、学生を引率し忍路の臨海実験場に泊まり込みで行ってました。ウニの受精の実験中、時間つぶしに、私は港内の防波堤でカレイ釣りをしていました。

宿泊施設が満員の時には、近くのお寺に泊りましたが、学生達にせがまれて夏休みには海水浴に泊りがけで行きました。家族連れで泊ったこともありました。この時に忍路のお寺から観音坂とおぼしきけもの道を通って蘭島海水浴場に何度も通っていました。このけもの道はオショロ寄りの崖に近い所にありましたので忍路の観音坂と思います。今度確かめてきます。

雪あかりの路

2012-02-08 12:38:54 | 釣り
札幌の雪まつりで人込みに疲れた方は、少し足を伸ばして小樽まで来ませんか。札幌と小樽間の高速バスはJRと中央バスの共同運行で10分間隔で1日130往復出ています(片道590円、往復1110円)、座って来れます。小樽の運河の水面にゆれる浮き玉の灯りは、寒さを吹き飛ばしてくれることでしょう。

駅から坂を下ると途中に右の札幌方面から左の手宮方面に道を横断している旧手宮線があります。この旧線路上に造られた「雪あかりの路」では、多くの市民がバケツの水を凍らせて作った幻想的な行燈の灯りがみられます。朝里川温泉にも「雪あかりの路」ができております。JR小樽駅前のバスターミナルには、このようなレトロ感覚の雪あかりの路・ロマン号が発着し所要一周30分で手宮線や運河会場などを巡って走っています。

「雪あかりの路」のイベントは、小樽塩谷出身の小説家で詩人伊藤整の詩集「雪明かりの路」に由来しています。私は、大学に入ってすぐ文学志向の強い仲間ができ学寮の傍の喫茶店にたむろしていた時期に、「若い詩人の肖像」という伊藤整の自伝的小説を読んでいました。息苦しい想いのあふれる逢瀬で小樽の街、山、浜を彷徨った恋人の妹に、処女作の詩集「雪明かりの路」を署名して渡す印象的場面があります。

私は数度、雪が残っている春まだ浅き日に塩谷の浜で釣れようが釣れまいが竿を振っています(写真:塩谷の市街地を望む)。伊藤整の初デートを考えてた時もあります。数え19歳の小樽高商1年伊藤整が17歳の恋人と祭りの昼下がりに浴衣を着て蘭島で落ち合う。「私はぎょっとした。さっきはどこにも人影はなかったのに、あの男が蘭島の方からここまで歩く間、私は根見子と口づけていたのか」、この場面は「雪の来る時」に出てきます。そのようなロマンが「雪あかりの路」で生まれるかもしれません。

雪降ろしで悟ったこと

2012-02-07 22:14:55 | 釣り
定山渓から帰って来ると窓がふさがりそうになっていましたので、今冬初めてベランダの雪降ろしをしていました。カミさんは、電気でとかそう、といいましたが、せっかちな私には我慢が出来ずにいつもの倍くらいの時間をかけて少しづつ雪を降ろしました。左前胸部に設置されたポートに負担はあまり掛けられませんので左手で支える程度の雪しか一度に下に落とすことはできませんでした。

歯がゆいのですが、時間を掛けると雪は無くなるだろうの気持ちでやってました。長い間、雪が降るのにまかせて電気を通して溶かしていた為でしょう、下の方はがちがちの氷になっていました。この氷に挑戦すると腹圧を掛けることになりますので、氷が出たところで雪降ろしは止めました。月曜日に気温が上昇し、残った氷の部分は少し解けてくれました(写真)。

次に厄介なのは、降ろした雪の始末です。主に右手の力で、高い雪山を越えて放うることは不可能ですので、不甲斐無いのを押し殺して少量づつ雪を放りあげて積むという作業を続けました。このポートを埋め込んでひと月は過ぎていますのに、左手に力を入れて作業をすると古傷の皮下に埋没しているカテーテルが結構硬いのが入っているようで痛み出しますので往生しました。

1年間埋め込んで置くというのは、釣りに随分と制限を加えるな~と悟りました。外科の先生が言ったように、運動や作業はやってみると分かるが結構きついよ、無理だろうね、がアタッテいるようです。20キロ位の重量になる釣りのリュックは、左肩で担いでいましたが、ポートのある間は、担ぐことはできないでしょう。竿数を減らして釣りに行っても、アタリが有った時に右手で合わせて左手で竿を支え負荷を掛けないように右手でリールを巻き揚げるしかないな、と考えていました。

フリースにハマっています

2012-02-06 12:51:21 | 釣り
昨日も夕方、Uニクロにフリースの中着(写真の灰色)を探しに行ってきました。冬の釣りバスに乗ると多くの釣り人がGアテックスなどの防寒着の下に厚手のフリースを着ていました。出回りだした頃は、目立つパステルカラーの色合いで袖を通して試着する気も無かったんですが、Mベルのアウトレットで見つけたフリースのセーターが着易くて(濃い緑と茶色)、肌触りも良く、値段も手頃なのでフリースのとりこになっています。

週に5日間も自宅でブラブラしていますので、色んなフリースを身につけています。2階の書斎は、室温が低いのでPCいじりする際は、Mベルのアウトレットで手に入れた指の出る手袋(赤、紺)、ネックウオーマー、セーター、ヨットパーカー(紺)などを着ています。雪掻きをする時には、マフラー、ハイネックセーター(薄い空色)に厚手の中着などをダウンの下に着ています。

S岳荘などの山岳専門店などやアウトドア専門のMベルやKロンビアには、時々冷やかしに寄っておりますし、バーゲンセールやアウトレットは見逃さずに見て回ります。今時分は、年末年始でめぼしいものが売れて残った服(福)をセールやアウトレットなどで探す楽しさもあります。フリース(fleece)は、つながりのある羊毛という意味ですが、合成繊維です。ポリエチレンテレフタラートというポリエステルの一種で、静電気が起きやすく引火性があり、喫煙者や直火、ライターの傍には近寄らない方がいいでしょう。

化学物質を吸着しますので、防虫剤の入っていたタンスや袋に入っていたものを着ると皮膚炎を起こしたり、アトピーの原因になります。私は、ハンガーに吊るしています。どこで買ってもいいようなものですが、生地の厚さが微妙に違います。厚いと防寒用にいいのですが汗を吸って重くなるという欠点があります。水を吸うと縮まっていきますので、汗をかく時期には向かない生地です。Uニクロは、他の専門店のものより安価ですが、サイズが偏って太めのものは数が少ないのが気に入りません。注文でサイズを取り寄せては呉れるんですが、発作的に衝動買いする私には向きません。

磯釣り竿立て・ビトン

2012-02-05 18:40:46 | 釣り
朝のBS釣りの旅を見た。船渡しの岩場でのグレ釣りであった。ゲストの使用している5.3mのがまかつの磯竿が私の持っているのに似ているので竿に先ず関心がいった。港から10分の距離とはいえ、波に洗われる岩場での釣りなので、気になって眺めていた。

波に洗われていても竿が流されないように非常に合目的な竿立てが使われていた。1本用の金属製らしく、ビトン(ハーケン)を岩の隙間に打ちこんで立てていた。岸壁のチカ釣りにも使われる竿の保持用のトップ(写真上)がついていて、中間に、3本の荷かけがついて、そこにエサ箱をつけていた。

下には北海道でもおなじみの大きさのバッカンが吊るしてあり相当の重みに耐える造りとみた(写真下)。故和八さんに造って貰った立ち込みでの淡水釣りのフナと鯉釣り用の竿立てに似ている。鋳物で作って貰ったんだが、バラトの砂泥の水底にがっちりと固定できた。

テレビに出た竿立ては、鉄管かステンレス管のようなので、細工もし易く鋳物製よりも軽いだろう。トップの部分が多分取り外しもできるだろうし、傾斜も自由になるとみた。淡水や競技用に用途は広くなり、2本の竿に2本なら重い立ち込み用の三脚よりも総重量は軽くなるだろう。本州の釣り具屋さんで市販されているのか、これから探してみよう。

花もみじ

2012-02-04 17:03:32 | 釣り
50年前の6月、学生部長に仲人をお願いし土曜日に学生結婚、今の豊平館で式を挙げた。学生部長から、1泊でもいいから新婚旅行をして来なさいと言われ定山渓に向かった。月曜日には麻酔学の試験という慌ただしさで、翌日、当時走っていた定山渓鉄道の電車に乗って帰ってきた。

術後、温泉に泊まるなら、昔泊まった宿の敷地に建つ「花もみじ」と決めていた。今年は結婚50周年で、子供たちがいろいろと金婚式の計画を立ててくれているが、先が読めないからだになると、長い先の約束はできない。「50年幸せに生きてきたよ、見守ってくれてありがとう」と、この地の神にお礼を言っておこうとも思っていた。ウイークデーとはいえ、結構混んでいた。

小樽までは都市間高速バスで往復しているが、そのうちに車通勤にして、小樽の埠頭を巡って釣りを眺めたり市場をひやかしに寄ってみようと思ってもいた。しの兄さん推薦の店は確かめていた。札幌から定山渓までの雪道ドライブは、およそ札幌から小樽までの距離と時間に相当するのではないかとも考えていた。

アメリカから帰って直ぐ、恩師が体調を崩し後任として赴任した大学の学長が、仲人をして頂いた元学生部長だったことにも不思議な縁を感じた。この宿は、後に、学生のオリエンテーションで何度か利用したこともあった。マルチフィックスロールで武装して3回入浴した。料理はおいしく新鮮な食材なので、すべてに手をつけてみた。チェックアウト後に、コーヒーの香りに誘われ、名器のスピーカーから流れる調べにも耳を傾け、朝のひと時を過ごした。名物ウニシイタケと温泉まんじゅうも忘れなかった。


浦島太郎現象

2012-02-03 09:42:27 | 釣り
いろいろとご心配をおかけしましたが、お蔭様で、昨日から1日勤務の非常勤医師に戻りました。回診だけの半日勤務では気づかなかったことが、外との関わりを持つ外来診療を担当してみて、一寸不思議な感覚を体験しました。

2回の入院中、家族や見舞客との関わりのみで世間とつながっていました。釣り新聞以外の新聞はみていませんでしたし、テレビはついていましたが、自宅にいた時のようにウオッチングしてはいませんでした。食事の時につけて、味気ないオカズの添え物にしていました。午後8時台には消灯していましたので、シリーズものはすべて入院中はプッツ~ンと切れていました。

それが、本格的に外部とつながって仕事をするようになって、2ケ月のブランクの闇のようなものが一瞬見えたのです。テレビを見ながら、カミさんと話してみても「あれっ」と思われることがありました。カミさんは見ていたのでしょうが、実は私は見ていなかった、というのが多々でてきました。

よくテレビで記憶喪失の方が出て来ますが、それに似た感覚なんでしょう。短い時間ではありましたが、時空Time and Spaceを超え、入院していたことによって浦島太郎現象が起こっていたのです。職場は入院中に合理化が図られて、なじみの事務スタッフがいなくなり、見知らぬ外注の事務スタッフが全員無表情で仮面状顔貌に見え別世界にきたような感覚を味わいました。彼らもまだ仕事に慣れていなくて余裕がないのでしょうね、不気味でした。

まるで盾と矛

2012-02-02 11:44:37 | 釣り
植物線維の摂取量の少ないひとが大腸がんになりやすいというのはご存知でしょう。科学的な統計処理で証明されたようですので、再発予防のために植物線維を意識して摂るようにしなければと思っています。

植物線維は吸収されにくいので、メタボの原因となる物質やがん化を進める物質をひっくるめて体外に排泄するのでしょう。一方、回腸の端から上行結腸の曲がり角までカットしてつないだ身には、腸閉塞予防に、しばらくの間、消化吸収のよくない植物線維の摂取に制限があります。

同僚の消化器の先生は、植物線維を摂るべきか摂らざるべきか、まるで盾と矛だね、と言います。慎重を期してまだ蕎麦は食べていません。植物線維の多いものや、注意をしてと言われるきのこや根菜類に手を出して、少しづつ増やしています。ハゴトコさんから、釣りブログというよりまるで闘病記だねと言われていますが、1月の「鉄剤」では第一位になっているようです。

ワーファリンを服用していますので、ビタミンK含有の多い納豆は禁忌ですし、V-Kの多いホーレン草、キャベツなどの緑色野菜も注意です。ある種の青汁、クロレラも摂れません。改善はしているのですが鉄欠乏性貧血が続いています。最も鉄を吸収する場所を切除しておりますので、リンゴやトマトなど鉄分の多いものを食事から摂っていかざるを得なくなっています。札幌市内の看護栄養学大学院に「薬と食事の相互作用(食理学)」の講義に行っているのも皮肉なことです。

漁況は海況に左右される

2012-02-01 10:22:31 | 釣り
釣りに暫らくいけない身体になり定期購読している「週刊 釣り新聞 ほっかいどう」(釣り新)の釣り情報をエクセルに入力してみて、いろいろと面白い分析ができそうな気がしてきました。長い間、実験データーの整理に使っていましたが、ご存知のようにエクセルのいいのは、並べかえができることです。基本データーは、魚種とそのサイズ(最大のもの)。列に年月日、釣り人(釣り会)、入漁場所、干満・海況、餌や仕掛けなどで、点数までは入れていません。

釣り名人と言われる方は頻繁に名前が出てきます。また、どこの釣り場が好きなのかが分かってきます。釣り新は、4月から11月までは個人の釣果が丁寧に記述されていますので、その釣り人が何月には、何処の釣り場に入漁するのだろうかも類推されます。

私は、滅多に防波堤での釣りはしませんが、何月何処の防波堤の先にどの釣り会の誰が向かうのかが見えてきます。それほど濃い情報源なのです。捨てるなんて勿体ないことはしないでスクラップしたりクリアファイルに整理したら如何でしょう。釣魚の歳時記だと思います。

これから、パソコンでデーター整理される方は是非、その釣り場の満潮/干潮を入力し、エリモの朝満の結果であったのか、朝干の結果だったのかを記録することです。時化など海況によって影響されますので、釣り日記などに時化状況を記録しておくことです。例えば、2008年7月6日は時化ていたのかどうかを調べておくのです。釣り新の中に、どこかの釣り会の報告に時化を避けて、とあれば、同じ日の別の釣り会記録などの入力情報すべてにコピペで追加しておくといいでしょう。時化た時の入漁場所の選択に役立ちます。