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Chica Boomの全アルバム配信開始

2019年06月01日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 Chica Boom(チカブーン)のアルバム6タイトルが配信開始されました。(ビクターの公式サイトはこちら) チカブーンというのは、1992年1月にデビューした女性だけのサルサバンドで、結構ヒットしたと記憶してます。どれくらい売れたかというと、1993年に日本ゴールドディスク大賞のニューアーティスト賞受賞、同年放送されたTBS日曜劇場「カミさんの悪口」の主題歌に「春夏秋冬・朝昼夜」が起用されました。

 私がチカブーンを知ったのは、1991年にWOWOWで放送された「Meet The World Beat'91」というライブイベントにて。その時は、オープニングテーマ~チカブーン、愛し Te Quieroの2曲のみの放送。歌詞はスペイン語でしたが初めて見た映像で衝撃を受け、特に「チカブーン」が気に入って頭の中で「チカブンチカブン」と鳴り続けてしまいCDを探しに即座にレンタルショップに。(すいません…) しかしそこではCDが見つからず、あれこれ調べるとまだデビュー前だというのがわかりました。その時の映像は某動画サイトに上がってますが、デビュー前でこれだけ堂々としてるのは凄いです。何よりボーカルの志村さんの歌い方が楽しそうで、こっちまでウキウキしてしまいます。

 それまでサルサとサンバの区別もつかず、なんとなくラテン系の曲も好き!という感じではあったのですが、サルサを好きになったのはこの時のチカブーンと、同じくこのイベントに出てたデラルスのおかげです。

 その時映像で見たベースの人の演奏ぶりとジャズベースの塗装のはげ具合を見て「ただものではない」と思ったら、元々タンゴ・ヨーロッパのベーシストだったんですね。そしてコンガの女性も同じくタンゴ・ヨーロッパのドラムだったと判明。バリバリのプロだったわけですが、二人があのバンドからサルサの世界に来た経緯は気になるところでもあります。少なくとも彼女たちはこの時点でかなりのキャリアだったので、チカブーンを安易に「女の子バンド」とかいうのはいかがなものかと思ったり。(いや、年齢がどうのというわけではなく…)

 それで翌年CDが発売されてすぐ1stアルバムを買ったのですが、「お~すごいすごい」と思いながら聞きました。前年「Meet The World Beat'91」で聞いたときとはちょっとイメージが違いましたが、ヒットを狙うのにはやっぱりわかりやすくしたり日本語で歌ったりせねばならんのかなぁとか思いました。少ないながらスペイン語の曲もあったのですが、「MI BOMBA SONO」という曲はこれぞサルサ!という感じで、ラジオで竹村淳さんがこれをかけたときには「大和撫子もついにここまで来たか」という感想を漏らしていたくらい。

 「春夏秋冬・朝昼夜」は結構ポップな感じではありますが、これとか「ラストダンスは私に」は、自分たちが本当にやりたかったことなのかどうかと当時から思ってました。(大きなお世話かもしれませんが) このバンドは一部メンバーチェンジがあり、Saxがいなくなったりキーボードが交代したりしましたが、デビュー後に参加していたキーボードの柴草玲さんは、脱退後のインタビューで「他人の鼻歌を譜面に起こすのは苦痛だった」というようなことを言ってたので、サルサバンドが日本の歌謡界でヒットを出し続けようとすると色々苦労はあったのでしょう。

 ということで、全アルバムが配信になりましたので関心のある方は是非お試し下さい。ちなみに私は全部CDで持ってますが、一番好きなのは1st、次が2ndです。どっちかというとスペイン語で歌った曲の方が好きなので、2ndのタイトルチューン「愛し Te Quiero」は相当好きです。

 2015年には結成30周年ライブがあったようですし、今回の配信を機会にまたライブがあればと祈ってます。