今日のひとネタ

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わしゃ大金持ちの息子じゃけんのぉ

2019年06月04日 | 日記・雑記

 漫才コンビ「横山たかし・ひろし」のたかし師匠が亡くなりました。初めてあの漫才を見たのはいつ頃だったでしょうか。Wikiによると1971年頃にはあのホラ吹き漫才を始めたそうですが。

 昔見てた頃は「わしゃ大金持ちの息子じゃけんのぉ」というネタだったのが、近年は「おぼっちゃま」というキャラになってました。たしかにその方が短くてすむしわかりやすいので、いいアイディアだったかもしれません。

 私が小学生か中学生の頃から見てるとすると、40年以上同じ系統のネタをやってたわけで、それでも今見ても大笑いできるので本当に長年楽しませていただきました。いろんなネタがありましたが、「医者やのうて石屋や」とか、「金があったら漫才するか!」とか、「海を渡ってマサチューセッツに行ったんちゃうんかい!」「川を渡って行ったんや…」「そりゃ摂津やないか!」というローカルねた、「ワシの結婚式は豪華やど。キャビアの三枚おろし、フォアグラの活けづくり、トリュフの刺身」「食うたことあるんか?」「いや、知らん」とか、その都度大笑いしたものです。

 私は関西の名門校の出身なのですが、特にお笑いではエリートコースだったので、学内の講演会に横山やすし師匠が来たことありました。35年位前の事ですが、その際学生から注目の若手は誰かという質問があり、漫才ではポップコーンという双子の漫才が面白いということで、「あとはやっぱりさんまやね」とおっしゃってました。それで弟子のたかし・ひろしコンビについては、「わしゃ大金持ちの息子じゃっていうネタ教えたら、あればっかりいまだにやりよる」とのことでした。

 やすし師匠のおっしゃることは事実なのですが、それでずっとお客を笑わせ、その10年ほどあとの1994年には上方漫才大賞まで受賞してるわけですから、そのマンネリともいえるネタで大成功したコンビといえるのではないでしょうか。

 私も子どもの頃に比べると寄席番組を見る機会は少なくなり、お二人を見るのは毎年正月の寄席中継くらいだったのですが、出てきただけで面白いと思える名人芸の域まで達していたと思います。何日か前に「みんな、笑えよ」というネタをステージのMCで使ったら受けるかなぁとか考えてたところなので突然の訃報には驚きました。謹んでご冥福をお祈り致します。合掌。