昨日の続きです。「アレンジャーは自分で弾くのか?」という疑問に関して、興味深いインタビューを見つけました。ギタリストの芳野藤丸氏の自伝「芳野藤丸自伝」(そのまんまや…)で、藤丸師匠と水谷公生先生の対談がありました。
そこで聞き手の方が西城秀樹さんの曲について、「例えば秀樹さんの『ヤングマン』の次のシングルだった『ホップ・ステップ・ジャンプ』は水谷さん作曲で、佐藤準さんとの共同編曲になっています。こういう場合は水谷さんが弾かれているわけですよね?」と言ってて、それについては特に反論がなかったので、水谷さんのアレンジの場合は水谷さんが弾くものと判断します。(根拠が貧弱ですいません…)
ということで、このアルバムの4曲目「気まぐれフィーリング」(作詞:武衛尚子、作曲・編曲:水谷公生)のギターは水谷先生だと判断しましょう。あの間奏は相当ロックしてますし。さらに「シャイニング・スカイ」のギターも水谷先生なのでしょう。こちらはロックではないですが。
ちなみにこの藤丸師匠の本は凄く面白いので、師匠のファン以外にも昭和歌謡とかスタジオミュージシャンに興味がある人は読んでみねばなりません。
それでは、続いてエレキギター以外の、まずはリズム隊を見てみましょう。
A.guitarは吉川忠英さんと笛吹利明さんですが、これもアコギ界の4番バッターばかり。さすがにどちらがどの曲を弾いてるとかはわかりません。吉川忠英さんなぞは、どんだけあちこちのレコーディングに参加してるのやら。物凄い数のレコードで音が聞けますが、あのイントロの出だしが印象的な「岬めぐり」もそうです。(本人談をテレビで聞きました。) あとは中島みゆきさんの「わかれうた」とか。
keyboardsは、大谷和夫さん、佐藤準さん、羽田健太郎さん、田代真紀子さん、渋井博さん。もうこれだけ揃うとどの曲をどなたが弾いてるかはまったく不明。羽田健太郎さんは70年代半ばからスタジオミュージシャンとして活躍されてましたが、売れ始めた頃には「なんでもすぐ弾けるし指もメチャメチャ動く」と言われてたちまち引っ張りだこになったそうな。このアルバムでもピアノが印象的な曲がありますよね。ただしどれがどれかはわかりません。「さよならGood-bye」とか「シャイニング・スカイ」とかそうかなぁとか勝手に思ったり。
bassは長岡道夫さん、岡沢茂さん、高水健司さん、金田一昌吾さん。これもスタジオミュージシャンの世界では4番バッターという扱いでしょう。金田一昌吾さんという方は私は知らなかったのですが、大瀧詠一さんのアルバムとか、あとはピンクレディーのレコーディングもこの人が多かったとか。
drumsは菊池丈夫さん、森谷順さん、島村英二さん、山木秀夫さん。私は菊池丈夫さんのことは知らなかったのですが、もう15年位前に亡くなってるんですね。いろいろなレコーディングに参加して有名な方だったようです。森谷順さんはどこかで名前を見たと思ったら、風のレコーディングはほとんどこの人だとか。音はよく聞いてたわけですね。「海風」とかかっこいいし。
島村英二さんは「ラストショウ」が最初かと思ったら、その前に吉川忠英氏とバンドやってたりしたんですね。ちょっと前は吉田拓郎さんのライブをテレビで見かけるといつもこの人がドラムでした。今もそうなのかな?
山木さんはSHOGUNもそうだしマライヤもやってたしいろいろなところで聞きますが、生では尾崎亜美さんのバンドで一度だけ見たことあります。私はドラムの音を聞いて誰がどういう感じというのはわからないのですが、「Blue Dancing」はそうかなぁかとか勝手に思ってます。完全に憶測ですが、聞く人が聞けばわかるのでしょう。
ということで、明日はリズム隊以外の話です。