昨日WOWOWでアリスの武道館コンサートを生中継してました。とはいえ、録画したのを今日見たのでリアルタイムで見たわけではありません。今回はアリスの3人に加えてピアノ、キーボード、ベース、ギターのサポートを加えての演奏でした。
序盤からチンペイさんは12弦ギターで、ベーヤンのギターはモーリス。昔チンペイさんが「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」というラジオCMに出てましたが、まさに実践してますね。キンちゃんは今回ドラムが中心、コンガが少々、最後の「明日への讃歌」のみあのタンバというかチューナブルタンバリンを叩いてました。あの人は色々やりますがドラムを演奏する姿は本当にかっこいです。
アリスは私がギターを始めた頃に大好きで、「今はもうだれも」からアルバムの「アリスⅤ」などは本当によく聞きました。(ちなみにアルバムは「アリスⅠ」「アリスⅤ」とライブ盤を3枚所有してます) 当時たまにテレビで見た時はチンペイさんはギブソンのダヴ、ベーヤンは色々使ってましたが基本はマーチンだったかも。当時チンペイさんはかなりギターを上に構えてブリッジ寄りのところを激しくストロークしてましたが、そのサウンドホールの上側のボディ表面がピッキングで激しく削れてたのを見て、「すげー!」と思ったものです。
途中の3人だけでの演奏のコーナーでは、チンペイさんがサンバーストのギブソンのダヴ、ベーヤンがマーチンを弾いてましたが、終盤はベーヤンはまたモーリスでした。あれくらいになるとギブソンもマーチンも使えるでしょうに、モーリスを使ってるのがいいですね。
なお、今回も話してましたがあの人たちは一番多かった時には年間303回コンサートをやってたそうです。中学生の頃にもその話を聞いたことがありますが、大人になってみるといかに凄いだというのがわかります。移動して宿泊してコンサートやって移動して…という生活は辛かっただろうと。その合間にはチンペイさんはラジオの仕事もしてたわけですし。普通は嫌気がさすかイライラして喧嘩別れしてしまったりしそうなものですが。
あとは知り合いで「アリスの二人ってギター全然弾けないんだってねー。レコードでは全部石川鷹彦が弾いてるらしくて。」としたり顔で言ってた奴がいたのですが、そういう都市伝説があるのでしょうか。私の場合はコンサートで3人だけで演奏してるのを直接見たし、ベーヤンは「青春時代」でマンドリンも弾いてたのを見たし、「誰が言ってるか知らんけどそれは嘘だわ。」と即座に否定したことがあります。今回はコンサートをテレビで見た人も多いでしょうから、そういう噂は世の中から完全に消えてなくなって欲しいものです。失礼な。なお、石川鷹彦先生は「冬の稲妻」からアレンジに関わって「秋止符」まで一緒にやってたそうで、「秋止符で終止符でした」というのを石川先生本人が以前ネタにしてました。
今回はコンサートの生中継で、終了後に会場をあとにするお客さんの姿も見られたのです、みんな幸せそうな顔で帰っていくのが見えて良かったです。好きなグループのメンバーが今もみんな健在で喧嘩別れもせず、それぞれ成功して時折集まってコンサートから全国ツアーまでやるというのは、ファン冥利に尽きるでしょうね。私はファンの端くれというか、どちらかというとラジオパーソナリティーとしてのチンペイさんのファンでもあるのですが、それでも今回のコンサート映像を見ててジーンと来ました。
ところで、モーリスのギターというと昔の「天才・秀才・バカ」のネタで、チンペイさんの額の広さを揶揄して「モーリス持てばスーパースターもミラーマン」というのを思い出しました。まぁ今となってはネタになるようなならないような。