今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

噂のハリー・ベラフォンテを見ました

2019年06月17日 | TV番組レビュー

 CSのTBSチャンネルで「音楽の巨人たち」というのをやってます。番組サイトによると、「TBSが保有する映像ライブラリーの中から半世紀の時を経て発掘された貴重な洋楽・ジャズの巨匠たちの名演を放送します。」というもの。

 実は、なかにし礼著の「イカロスの流星」という小説に、そのハリー・ベラフォンテの初来日公演収録の様子が出てきます。これは、TBSの名物プロデューサーだったギョロナベこと渡辺正文氏の仕事ぶりを実名で描いた長編小説なのですが、数々の海外アーティストの番組を放送したその第一弾がハリー・ベラフォンテだったと。

 小説によると、収録したVTRをハリー本人からダメだしをされて、また後日の公演を撮り直したのだとか。細かいいきさつは小説を読んで欲しいのですが、今回見て驚いたのはステージもバンドも驚くほどシンプルだったということ。収録は1960年なので映像は白黒なのですが、バンドはガットギター×2とウッドベース、パーカッション。あとは男性コーラスという男祭り状態。おまけに舞台には絵もない花もないという、どっかの居酒屋みたいで(?)、そういうところは別に凝らない時代だったのでしょうかと。

 さすがに私は「ハリーが出てくるだけで興奮のるつぼ」とは行かなかったのですが、あの人の歌の凄いのはわかります。知ってたのは「バナナボート」と「さらばジャマイカ」だけでしたが、あらためて聞くと「さらばジャマイカ」というのはいい曲ですね。前に「みんなのうた」で聞いたような気が…。

 ということで、いいもの見せて貰いました。「TBSはちゃんと映像持ってんじゃないの!」ということで、次はジャズの巨人は別にいいので東京音楽祭の映像を見たいなぁ。