今日のひとネタ

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NHK土曜ドラマ「デジタル・タトゥー」

2019年06月19日 | ドラマレビュー

 NHK土曜の夜9時から放送されていたドラマ。全5話ですが先週で終了しました。最初は「デジタル・タトゥーってなんのこっちゃ?」と思ったのですが、これはインターネット上に書き込まれた誹謗中傷や不名誉な個人情報、過去の失敗などがいつまで経っても消えずにいることを指します。いちいち例は挙げませんが、有名人だと不倫、脱税、薬物での逮捕は言うに及ばず、ちょっとした発言が炎上したことを延々と取り上げられたりと、そういうのは色々ありますよね。

 元は与党の大物代議士の収賄疑惑を追っていた鬼検事が、その捜査の過程で追及した秘書である息子が自殺したことから退職を余儀なくされ、今は弁護士となり国選弁護を担当しているのですが、それが高橋克実。当然「人殺し検事」という「デジタル・タトゥー」があるわけです。

 主役はもう一人いて、投稿動画が原因で命を狙われるようになった人気ユーチューバーが瀬戸康史。自分の命を守って欲しくて高橋克実の元に駆け込みますが、そのITスキルを活かして弁護士の仕事を手伝ううちに様々な事件に巻き込まれていきます。

 これをシリアスにやるとかなり重いドラマになると思うのですが、今回は主役の二人がはまり役。高橋克実がやると暗い話にならず、それでいてアクションも決めるところはキッチリと決め、かなり人情味を感じさせるという魅力的な役柄でした。

 それと人気ユーチューバー「タイガ」を演じた瀬戸康史の方は、こちらは逆にチャライ印象でありながら実は真面目で影がある役をうまく演じてました。最近見たNHKのドラマでは一番面白かったかな? 多分そのうち再放送もあるでしょうから、見てない人はその時に是非どうぞ。一話完結のようでありながら、実は全部繋がってる部分があって、最後は結構凄い話になりますので、まだネタバレは控えておきます。これはお薦めです。